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三重の町でメジャーリーグ 選手66人、勝負は脱メタボ

2009年6月28日6時59分

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写真妻に腹囲を計測してもらい、「100センチ超えとるわー」と言われ苦笑いする和田健一郎さん=三重県熊野市木本町、月舘写す

 「あなたもメジャーリーガー?」「あなたも?」。三重県熊野市内では今、こんな会話が飛び交っている。野球の話ではない。市が主催する生活習慣改善事業「ウエストメジャーリーグ」のことだ。過去2回は、参加した市民全員が規定の3カ月で減量に成功したが、再びメタボの世界に戻ってしまう人が続出し、今年度は半年に延長。66人が厳しいシーズンのまっただ中にいる。

 ウエストを測る巻き尺のメジャーにちなんだウエストメジャーリーグは、半年間の体重の減少割合を競う。3人1組のチームか個人の参加で、それぞれ4位までを表彰。「急激な減量は危険」として、1カ月に体重の2%、半年で13%減までを受賞対象とした。今年度、22〜68歳の男性35人、女性31人が参加している。

 三角田(みすまだ)留美さん(38)は昨年参加して11キロの減量に成功した夫(39)に勧められ、初めて参加。配られたテキストを参考にカロリー計算をし、1日約1600キロカロリー程度の食事を心がけている。

 決まり事は毎日の体重の記録だけ。3カ月後と半年後、市で測定がある。「友人同士のお茶の席でお菓子を勧められても、『メジャーリーグに出ているのよ』と言って断りやすい」と笑う。

 市は03年度に総合計画を策定する際、肥満度を表す数値「BMI」を調べた。「肥満」の割合は、特に男性で多く、40〜60代は全国平均を10%近く上回り、40代は「肥満」が4割に上った。

 そこで03年度から3年間、健康教室を開いたが、集まるのは60代の女性ばかり。職員が「男性が参加しやすい方法はないか」と考え、競技形式で、チーム参加もできる「ウエストメジャーリーグ」を思いついたという。

 08年度は79人が参加。体重が平均3.88キロ減少、腹囲は平均4.77センチ細くなり、一定の効果が表れた。

 ところが、リーグ閉会から3カ月後のアンケートで、参加者の6割が「体重が増えた」と回答。中には、10キロ以上増えた人もいた。そこで、今年度は、半年間維持された生活習慣は継続しやすいという理論を参考に、期間を半年に延長した。

 今年度の参加者の4割はリピーターだ。自営業の和田健一郎さん(39)は昨年度、個人で参加し、5キロ減量したが、その後半年間で6キロ増えてしまった。「終わったら気が抜けてしまって」。今年度は熊野青年会議所の友人と3人で参加した。

 「寝る4時間前は食事をしない」というルールを自分に課し、夕食後には、誘い合って七里御浜沿いの国道42号を1時間程度歩いている。

 4月からすでに3キロの減量に成功。最近、ウオーキングする人を見かけることが多くなり、「あの人もメジャーリーガーやな」とライバル心を燃やす。

 同市健康・長寿課の保健師、下田友香さんは「メジャーリーグが話題になり、メタボ予防に対する地域の関心も高まっている。楽しく健康につながればうれしい」と話している。(月舘彩子)

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