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がん代替医療に公的手引書 厚労省研究班

2006年05月04日13時26分

 通常の医療とは別に、がん患者がキノコなどの健康補助食品に「補完代替医療」の効果を期待する動きが広がるなか、厚生労働省研究班(主任研究者=住吉義光・四国がんセンター病棟部長)が、一般向けの手引をまとめた。ヒトで科学的な検証がなされているかを重視して、調べた。日本補完代替医療学会が監修している。公的研究グループが補完代替医療について、包括的な見解をまとめたのは珍しい。

 手引では、代表的な健康補助食品全体への見解として「がんの縮小や延命効果など、多くの患者が期待する直接的な治療効果を証明する報告はほとんどなかった」とまとめている。

 研究班は、補完代替医療の実態に関する過去の調査で特に使用頻度が高かった5つの健康補助食品について、国内外の医学や科学の学会誌などに公表された科学論文を検索。科学的根拠として臨床試験の有無などを調べた。

 例えば、最も多くのがん患者が使っていたアガリクスについては、ヒトでの臨床試験1件と動物実験など3件の、計4件の論文を見つけ、精査した。それをもとに、手引では表のように「子宮がん、卵巣がんの患者で、抗がん剤治療の副作用軽減に有効との報告があるが、複数の試験で検証が必要」と結論づけた。

 補完代替医療には健康補助食品のほか、はり・きゅうや民間療法なども含まれる。手引では、こうした補完代替医療を利用するにあたり確認や注意すべき点について、約30項目のリストに示した。(1)がんの進行に伴う症状を軽減できるか(2)現在受けている治療に影響があるか(3)その補完代替医療の専門家は主治医と一緒に治療に取り組んでくれるか、といった点で、主治医や看護師らに相談することを勧めている。

 手引「がんの補完代替医療ガイドブック」は四国がんセンターのホームページで公開している。希望する病院への配布も検討されている。



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