世界保健機関(WHO)は23日、インフルエンザの世界的な大流行が懸念されるとして、各国政府や医薬品会社に生産能力の引き上げを呼びかけるワクチン増産の行動計画を発表した。さしあたり、毎年季節的に流行するインフルエンザワクチンの年間生産能力を現在の3億5000万本から今後2、3年で7億8000万本まで拡大することを目標としている。
季節流行のインフルエンザワクチンは通常、3種類のウイルスに対応するものを製造するため、1種類のウイルスへの対応で効果がある世界大流行用のワクチンは同じ生産設備で3倍の量の生産が可能。行動計画は、季節流行用7億8000万本の生産能力があれば、大流行時に23億4000万本のワクチン生産が可能となると計算している。
鳥インフルエンザ(H5N1型)のワクチンも、製造効率を高めて現行の年産5億人分から3倍増を目標にしている。
目標達成には、各国政府による30億〜100億ドル(約3600億〜1兆2000億円)の投資が必要になると予測している。