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医師確保できず産婦人科休止へ 東京・世田谷の拠点病院

2008年02月19日

 出産を扱う地域の拠点病院が全国的に減る中、東京都世田谷区の「関東中央病院」は、医師が確保できないことを理由に、3月末で分娩(ぶんべん)を含む産婦人科入院診療の休止を決めた。同区の新生児数は年約6000人で、中央病院は約500件のお産を扱っている。比較的、医師数に余裕があるとされる都内でも、厳しい出産環境になっている現状が浮き彫りになった。

 中央病院によると、現在、産婦人科には常勤3人、非常勤や夜間診療も含めると計10人の医師がいる。大半が東京大学医学部からの紹介だった。

 先月、産婦人科部長が待遇面や安全診療体制の不十分さなどを理由に辞職届を提出。他の医師も退職の意向を示したことから、中央病院は東大に、代わりの医師の紹介を要望したが、「見つからない」と断られたという。休診について、中央病院は「医師を派遣していた東大が全員を引き揚げるためだ」と説明。東大病院は「コメントできない」としている。

 医療機関が、お産から撤退する動きは、全国的に加速している。撤退には産婦人科医を派遣してきた大学医局が、医師を確保できなくなっていることや、過酷な勤務などで退職する医師が増えていることが背景にある。

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