胸腹部大動脈瘤に筒状器具で新手術 慈恵医大チーム成功2008年03月23日 胸から腹部にかけての大動脈が膨らむ胸腹部大動脈瘤(りゅう)の治療で、「ステントグラフト」という筒状の器具を瘤の中に通す新たな手術に、東京慈恵会医科大(東京都港区)の大木隆生教授(血管外科)らが成功した。人工血管に置き換える従来の手術は胸から腹部を50センチほど切る必要があり、患者の負担が大きかった。今回の手術方法で、体への負担軽減と、高かった13〜20%の死亡率も低くなると期待されている。 ステントグラフトは、ワイヤを筒状にし、合成繊維の布をつけた器具。これを血管代わりにして命にかかわる瘤の破裂を防ぐ。「腹部」「胸部」という限られた場所の大動脈瘤では、今回のような手術方法は行われていた。しかし、動脈瘤が両方にまたがる胸腹部大動脈瘤では技術的に難しく、国内では行われていなかった。対象患者は数百人いるとみられる。 患者は東京都内の女性(49)。ふつう直径2センチほどの大動脈が太い場所で6センチに膨らんでいた。 大木教授らは女性の血管の配置を詳しく調べ、胸から腹部にいたる大動脈瘤に通す長さ約30センチのステントグラフトを特注した。大動脈瘤の途中から枝分かれした腸や腎臓の動脈ともつなげられるよう工夫した。 手術は今月11日。女性の脚の付け根の動脈を3センチほど切り、そこからカテーテルという細い管で瘤の中に挿入した。順調に回復している。 この記事の関連情報健康
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