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血管老化抑える物質判明 脳卒中予防に期待

2008年03月24日

 肝細胞増殖因子(HGF)という体内物質が血管の老化を抑えることを、大阪大の真田文博研究生や森下竜一教授(臨床遺伝子治療学)らがマウス実験で明らかにした。糖尿病や高血圧になると血管が老化し、脳卒中や動脈瘤(りゅう)が起きやすくなる。HGFによって血管老化を抑えて病気を予防するという期待がかかりそうだ。28日に福岡市で始まる日本循環器学会で発表する。

 血管の形成や再生には、骨髄細胞から分化した細胞(EPC)の働きが関与するとみられる。ところが、糖尿病や高血圧になると血管が炎症などで傷ついても修復されにくい。この原因を高血圧について探ると、高血圧を招くホルモン(アンジオテンシン2)によってEPCが老化し、能力が衰えるとわかった。

 このホルモンの働きを、血管を新生する因子であるHGFによって抑制できないか、ヒトのEPCを移植したマウスで調べた。

 ホルモンだけを入れたマウスのEPCは、何も入れない場合の4分の1まで減った。一方、一緒にHGFを入れたマウスは減り具合が3分の2程度にとどまっていた。

 HGFを使うと、ホルモンで悪化した血流が改善することも分かった。

 HGFの遺伝子治療薬は、脚の血管が詰まる閉塞(へいそく)性動脈硬化症の治療薬として森下さんらが開発中。近く承認申請される見込みだ。

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