厚生労働省は9日、アスベスト(石綿)の使用が例外的に認められている5製品について、11年度をめどに使用を順次禁止することを決めた。同日開いた有識者検討会で、残る石綿製品の代替品開発の見通しがついたことが確認された。これで国内での石綿の使用は完全に禁止される。
石綿には発がん性があるため、使用や製造は06年9月に原則禁止された。ただし、化学工業や鉄鋼業のプラントで配管接続部に用いられる「シール材」などについては、耐熱・耐酸性などの面から代替品の確保が難しく、例外的に使用が認められてきた。
厚労省によると、現在の石綿使用量は02年度比で0.4%以下。完全禁止に向け昨年11月から検討会で議論してきた。
石綿は過去に計1千万トンが輸入され、うち9割が建材向けとされる。建物の解体のピークはこれからで、同省は解体時にさらされない方法を定めた石綿障害予防規則の充実に向けた検討も進めている。