神奈川県の松沢成文知事は16日までに、不特定多数の人が利用する県内のすべての施設を禁煙にする方針を示した。飲食店やパチンコ店などの娯楽施設も含まれる。受動喫煙を防ぐ「公共的施設における禁煙条例(仮称)」の08年度中の制定を目指し、条例制定の基本的な考え方を素案にした。
知事は年内にも条例案をまとめて県議会に提案したい考えだ。素案では、公共的施設を「不特定多数の人が利用する施設で、室内とこれに準ずる環境にあるもの」と定義。具体的には学校、病院、公共交通機関、劇場のほか、飲食店、パチンコ店やマージャン店などの娯楽施設も禁煙対象とした。
施設利用者への禁煙のほか、施設管理者にも禁煙の表示、灰皿などの撤去や喫煙者への注意を義務づける。違反した場合は立ち入り調査や指導・勧告などをしたうえで両者に罰則を科すという。
ただ、専門家らで作る検討委員会では「飲食店や娯楽施設は段階的に禁煙にする激変緩和措置が必要ではないか」などの意見も上がっており、今後検討して月内に正式な考え方をまとめる。
松沢知事は「席だけの分煙では煙が流れてしまい、受動喫煙を防げない。一歩譲るとすれば部屋で分ける完全分煙が望ましい」との考えも示した。