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インフルエンザ、アジアが発生源 国際チームが解明

2008年04月17日

 毎年流行するインフルエンザのウイルスは、東アジアから東南アジアにかけての地域で生まれ、旅行や貿易といった人の活動にともなって世界中に広まっていくことを、日米欧豪などの国際共同チームが確認した。18日付の米科学誌サイエンスに発表する。

 チームは02〜07年に世界中から採取したインフルエンザA型(H3N2)のウイルス1万3千株について、ウイルスに特徴的な分子やDNAの微妙な違いを調べた。こうした違いから、ウイルスの変異(進化)の過程がたどれ、ウイルスがどういう経路で広まったかがわかる。

 その結果、ウイルスは東アジアから東南アジアにかけての地域で生まれ、その後、オセアニア、欧州、北米へと拡大。最後に南米に達したところで「進化」を終えていた。

 ただ、論文はウイルスが生まれる具体的な地域や国の名前はあげていない。

 A型は68〜69年に世界的に大流行し、100万人もの死者が出たとされる「香港かぜ」と同じ型。毎年、少しずつ変異した新たなタイプのウイルス(亜型)が流行し、世界の毎年の死者は平均25万〜50万人と推計されている。

 こうしたウイルスの供給源としては、これまでも東南アジアやその周辺とする見方が強かったが、「北半球」「熱帯地域」など、供給源をより広くとらえる専門家もいた。

 今回の成果から、アジアの供給源地域を集中監視し、次に流行するウイルスをいち早く見つけることの重要性が、あらためて裏付けられた。

 インフルエンザの被害軽減の決め手となるワクチンは、毎年の流行予測に基づいて製造される。チームのメンバーで国立感染症研究所ウイルス第三部の田代真人部長は「ウイルスが日本に来るまでに起こす変異にも一定の傾向があった。成果は日本が流行予測するのにも役立つ」と話す。(竹石涼子)

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