与党は20日、70〜74歳の医療機関での窓口負担(現在1割)を09年度から2割に引き上げるのを凍結する方向で検討に入った。75歳以上の後期高齢者医療制度への批判が強まる中、高齢者に追加の負担を求めるのは困難と判断した。
70〜74歳の窓口負担については、06年の医療制度改革関連法で今年4月に1割から2割に引き上げることが決まっていたが、参院選大敗を受けて引き上げを1年間凍結中。20日午後に開かれる自民、公明両党の与党プロジェクトチーム(PT)で、新制度の見直しと並行して本格的な議論を始め、6月中に与党案をとりまとめる。
仮に凍結を1年間延長すれば、必要な費用は1100億円程度と見込まれる。社会保障費用の抑制が求められる中、財源の確保が最大の課題となりそうだ。
後期高齢者医療制度で、サラリーマンの子どもに扶養され保険料を負担していなかった人からの徴収も、政府・与党は今年4月から半年間凍結している。与党内には10月以降も徴収の凍結継続を求める声もあるが、厚生労働省は「法改正が必要」として難色を示しており、可能かどうかを検討する。