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がんと闘え 歌声で 山田邦子さんらが合唱団

2008年6月13日

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写真山田邦子さん(前列左から2人目)を中心に、がん経験のある著名人らが結成した合唱団が歌声を披露した=12日、東京都千代田区丸の内、吉本美奈子撮影

 タレントで乳がん経験者の山田邦子さんを団長に、がん体験者やその家族となった著名人がこの春、合唱団を作った。公演はギャラなしのチャリティーだが、仲間は増え続けている。みんなの歌声に乗せて、参加者と聴衆が勇気を交換し、検診の大切さも訴えようと息を合わせる。

 12日夜、東京の「丸ビル」の1階ステージ。前立腺がんの検診を勧める「ブルークローバーキャンペーン」のイベントに、合唱団が飛び入りした。大腸がんの手術をしたジャーナリスト鳥越俊太郎さんとシャンソン歌手の次女さやかさん、その周りに並んだ18人のメンバーの歌う「見上げてごらん夜の星を」が、吹き抜けのフロアに響いた。

 山田さんは、昨春の手術後、「うまく取れた」と言われ、持ち前の明るさで仕事をこなすが、実は、熱やせきが出るたびに「再発」「転移」が頭をよぎり、不安がこみ上げる。そんなとき、同じがんの体験者「がん友(とも)」たちに「私も同じよ」「大丈夫」と言われ、孤独や不安がやわらいだ。

 聖路加国際病院の日野原重明理事長に「歌はいいよ。大きな声を出してにこにこ笑えば、元気になるからね」と言われたこともあり、合唱団を発案。京大合唱部出身の鳥越さんらが賛同して今年4月に結成し、早期発見の重要性や、患者、家族同士の励まし合いを訴える活動を始めた。

 その名も「スター混声合唱団」。著名人だからということに加え、「一人一人、星のように輝こう」という意味も込めている。

 乳がんを体験した倍賞千恵子さんや島倉千代子さんら、闘病経験者は6人。歌手の米良美一さん、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんといった患者ではない各界の仲間も協力する。4月以降も次々と加入者が現れて、現在は30人。全員そろうのは難しいが、それぞれ予定をやりくりして公演に駆けつける。

 鳥越さんは「がんになり、一人では生きていけないと改めて気づいた。コーラスは仲間との共同作業、エネルギーの交換で、その楽しさを強く感じる。聴いてくれる人も含め、心を一つにすれば勇気もわいてくる」と話す。

 デビュー公演となった5月1日のチャリティーディナーショーでは、約200人の客とメンバーが共に歌ったり、手を握って輪になったりした。「夢はでっかく、1万人ぐらいで一緒に歌うこと」と山田さんは言う。

 収益はがん患者団体に寄付する。今後の予定などは、公式サイト(http://sutakon.jp/)に載せていくという。(上野創)

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