【ワシントン=勝田敏彦】米疾病対策センター(CDC)は6日付の週報に、新型の豚インフルエンザウイルス感染を調べる簡易検査では、本来、陽性と判定されるべき検体のうち6割を陰性と判断してしまう場合があるとする実験結果を掲載した。
簡易検査で陰性と判定されると、詳しい遺伝子検査(PCR検査)は行われないことが多いため、かなりの感染者が見逃される可能性がある。
CDCは今年4〜5月に患者から採取され、PCR検査で新型ウイルス感染がわかった45人分の検体を、市販の簡易検査キット3種類を使って判定した。
その結果、新型ウイルス感染を見逃すケースが31〜60%に上った。特にウイルス量が少ない検体では精度が低かった。一方、季節性ウイルス感染がわかっている20人分の検体を使った同じ実験では、見逃しは17〜40%だった。
日本では、少なくともこれらのうち2種類を含む16種類の簡易検査キットが使用されている。
簡易検査キットは、鼻やのどから採取した検体から、A型またはB型のインフルエンザウイルスの抗原を検出する。結果が出るまで数時間かかるPCR検査と違い、15分ほどで済む利点があるが、感染直後などに見逃しが起きるという指摘があった。