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花粉症のもと食べれば症状和らぐ 都が研究

2009年11月4日3時2分

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 花粉症の原因物質をあらかじめ口から投与すると、7割の人で花粉症の症状が抑えられた――。東京都がこんな研究結果をまとめた。根治も期待できるといい、都は国などに実用化を働きかける。

 都によると、花粉症を引き起こすのは花粉に含まれる抗原と呼ばれる物質。これが体に入ると免疫反応が過剰になって鼻水やくしゃみが出たり、目がかゆくなったりする。

 都は抗原を体内に取り込んで体を慣らし、免疫反応を抑える「減感作(げんかんさ)療法」の一つとして、日本医科大と共同で06年夏から実験を始めた。花粉症の症状がある142人の舌の下に、スギ花粉の抗原を含ませた約1センチ角のパン片を置いて投与するもので、期間は2年間。1日1回2分間で最初は毎日投与し、次第に濃度を濃くして回数を減らした。

 その結果、100人の症状が改善した。花粉飛散期に常に鼻が詰まっていた重症者は28%から4%に激減。ほとんど症状が出ない人は逆に5%から20%に増えた。今年の都内の花粉飛散量は06年比で約6倍だったので、都は「効果は飛散量に左右されない」としている。

 同様の研究で、100人以上の患者データを同時に集めた実験は国内で初めてという。都は「今回の方法なら自宅で簡単にできる」と期待する。

 だが、治療に使う抗原は、薬事法に基づく承認が必要になった場合、治験などに数年かかる可能性がある。都は、パン片の代わりにトローチなどへの改良も検討し、早期の実用化に向けて国や製薬会社へ働きかけを進めるという。(岡雄一郎)

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