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がん保険選びのポイントとは

2009年5月18日

 がんという病気に限定して、入院給付金や診断給付金などを支払うのががん保険という商品です。通常の医療保険は、すべての病気やけがが対象ですが、がん保険はがんに特化している分、保険料も割安ですし、保障も手厚くなっています。

 がんは時代と共に不治の病ではなくなり、色々な治療法が開発され徐々に治る病気になってきました。しかし、自分が望む治療を受けるためにはやはりお金が必要で、そのためにがん保険をどう生かすか、また、どんな点に注目してがん保険を選んだらよいかを考えてみたいと思います。

治療方法の多様化

 医療保険というのは、全般に、入院して初めて1日につきいくらという定額の給付金が支払われ、その他に、手術をしたら手術給付金が支払われるのが一般的です。

 しかし、昨今のがん治療に関しては、放射線療法、ホルモン療法や抗がん剤療法など、通院で治療をすることも多くなってきましたし、免疫療法を選択して治療する人もいて、必ずしも入院、手術という経過をたどらないケースが増えてきています。

診断給付金と通院給付金

 アフラックが日本でがん保険を販売し始めた頃は、給付金は入院給付金とがん死亡給付金しかなく、「診断給付金」や「通院給付金」などありませんでした。その後、がん保険の販売には多くの保険会社が参入して競争が繰り広げられる中で、がんと診断された時点で一時金が支払われる診断給付金が一般的になり、通院給付金も登場しました。

 これらはひとえに、がん治療の実態に即した変化で、どんながん保険を選択するかで、病状や治療形態によって、実際に支払われる給付金は大きく変わってきます。

 同じ診断給付金といっても、組織に表面にできる“上皮内がん”を支払い対象とするものしないもの、一度切りしか支払われないものと、前回の支払いから2年以上経過していれば、複数回支払われるものがあります。また、医師の診断書で支払われるものもあれば、入院が条件のものもありますので、支給条件については吟味が必要です。ただ、診断給付金は、いったんがんに掛かってしまった場合には、治療方法や形態を選ばず、あらゆる治療費に充てられますので、ぜひ確保しておきたい保障です。

先進医療特約と実費払いの保険

 保険は元来、大きな経済的な負担が生じたときにその費用を賄うための商品です。であれば、確率は低くとも費用負担が大きくなるものに備えるべきです。健康保険の適用を受けない「先進医療」などはその一例です。陽子線や重粒子線などを使った治療は、がん退治に一定の効果が期待できますが、掛かる費用は、百万円単位になります。こうした費用を、500万〜1000万円を限度として支払うのが「先進医療特約」です。また、セコム損保のがん保険のように、定額払いではなく、掛かった費用を丸ごと面倒みようという商品もあります。

 いずれの保障もそれに見合う保険料を支払わなければならず、保障と保険料のバランスを考えた上で、複数社から取った見積もりの中から、ご自身に合った、まさかのときに本当に役立つがん保険を選んでください。

筆者プロフィール

藤井泰輔(ふじい・たいすけ)さん

1954年、名古屋生まれ。一橋大学商学部卒。三井物産から生命保険会社を経て、今は総合保険代理店ファイナンシャルアソシエイツを経営するCFPのおやじ。著書「あなたの生命保険払いすぎ!」(かんき出版)「安心セカンドライフのマネープラン」(日本評論社)他。生命保険を初心者に分かりやすく解説するサイト 、「保険見直しドットインフォ」などを運営。

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