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減塩+脱塩 減塩でもっとおいしく、楽しく

2011年9月29日

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 塩分の摂り過ぎは高血圧の原因とわかってはいても、毎日の食事で減塩を実践するのはなかなか難しいと感じている人も多いはず。料理研究家の浜内千波さんは、ちょっと意識して工夫するだけで、塩分を減らし、おいしい料理が簡単にできるといいます。一日6グラムを目標に毎日の料理で実践できる、減塩のポイントを教えてもらいました。
チェックが多いほど
高血圧予備軍です
高血圧には遺伝、肥満、ストレス、塩分の多い食事など、いくつかの危険因子があります。下記の表でチェックの数が多いほど高血圧になりやすいので、注意が必要です。
(出典:厚生労働省ホームページから)
濃い味つけのものが好き
野菜や果物はあまり食べない
運動をあまりしない
家族に高血圧の人がいる
ストレスがたまりやすい
お酒をたくさん飲む
たばこを吸う
血糖値が高いといわれたことがある
いためものや揚げもの、肉の脂身など、あぶらっぽい食べ物が好き

◇ カリウムを豊富に含む 野菜メニューをプラス ◇

 日々の食卓に、おかずは何品並んでいますか。最近では、メーンともう一品という家庭が多いようですが、実は品数が少ないと、どうしても味付けが濃くなりがち。少ない味のバリエーションで満足感を得るために、塩やしょうゆの量が増えてしまうのです。

 健康志向の高まりもあり、家で食事をすることが多くなったという方も増えているようですが、せっかくならおいしくて体にもやさしい食事を心がけたいですよね。そこでおすすめしたいのが、野菜のメニューを一品増やすこと。野菜は天然の利尿剤。体の中の塩分を尿中に排出してくれる働きのあるカリウムが多く含まれます。 カリウムは摂りすぎてしまうということはないので、積極的に野菜を食べてほしいですね。また、おかずが一品増えることによって、食事の満足感が増し、薄い味付けに変えていけるはずです。

◇ 無理なく毎日の食卓で 続けていくことが大切 ◇

 素材のうまみを生かすには、だしをしっかりとって薄味にというのは当然なのですが、それを毎日続けるのは大変です。あまり几帳面になりすぎても、なかなか続かないのではないでしょうか。高血圧や生活習慣病の予防のための減塩+脱塩は、継続することが大切。

 塩を使う時には「いつもの半分」というくらいの意識を持つことからはじめてみてはいかがでしょうか。もの足りないと感じるなら、好きなハーブや香りのあるネギ、ショウガなどを活用するのも有効です。

 ここで紹介するレシピも、この通りにやらなければいけないというものではありません。寒くなってきたらハクサイを使ってみてもいいかもしれませんし、鍋の残りのキノコやネギでも応用できます。ぜひ、我が家の味、お気に入りの味を見つけてください。旬の野菜をたっぷりいただいて、おいしく、楽しい減塩と脱塩を心がけていただきたいですね。(談)

腎臓に疾患のある方は、医師にご相談ください。


カリウムを多く含む食材

● 家庭でも外食でも積極的な減塩・脱塩を ●

 日本人に非常に多いといわれている高血圧は、自覚症状がなく、健康診断で再検査をすすめられても、放置してしまうケースが多いようです。しかし、高血圧は放っておくと命にも関わる危険性をはらんでいます。日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」によると、1日の塩分摂取量は、6グラム未満が理想です。最近では、社員食堂やレストラン、コンビニでも減塩メニューを積極的に取り入れているところもあり、減塩が社会的に広がりつつあります。また、意識的にカリウムを多く含む野菜、海草類、キノコなどを取るのも減塩・脱塩に有効です。


旬の素材の味と食感を楽しむ 《ナスのお酢蒸し》


ナスのお酢蒸し

材料(4人分)
ナス3本小さじ1/2
白シメジ1パック大さじ4
タマネギ1/2個砂糖大さじ2
ベーコン2枚コショウ適宜
ショウガ1かけ

作り方
(1)ナスは3ミリ幅の輪切り、白シメジはイシヅキを取ってばらしておく。タマネギは薄切り、ベーコンは1センチ幅に切る。ショウガはすりおろしておく。
(2)フライパンにナス、ベーコン、白シメジ、タマネギを入れて、塩と砂糖、酢を加える。
(3)フタをして中火強で火にかけ、沸騰後、3分ほどさらに煮る。
(4)フタをあけてショウガを入れ、ざっといため合わせ、バットに出してしっかりと冷ます。
(5)器に盛りつけ、コショウをふる。

ここがポイント
酢が野菜のうまみを引き出すので、塩はほんの少しで大丈夫です。材料を切ってから短時間でできあがるので、ぜひ今夜のおかずに加えてみてください。作り置きもできて便利です。野菜のカリウムは水に溶けやすいので、汁ごといただいてくださいね。


料理研究家 浜内千波(はまうち・ちなみ)さん


浜内千波さん

1955年、徳島県生まれ。大阪成蹊女子短期大学栄養科卒業。家庭料理を中心に、料理指導や企業の食品開発なども手がけている。主な著書に『浜内千波の塩分1/2でもこんなにおいしい!』(文化出版局)他。

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