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この細胞は、末梢(まっしょう)神経にあります。末梢神経は、中枢神経(脳と脊髄<せきずい>)と体の各部(末梢)を結ぶ情報網ですから腫瘍は体のどこにでもできる可能性があります。
ほとんどが良性で悪性化するのはまれですが、腫瘍が一つの神経線維で何度もできたり、違う場所の神経細胞にいくつもできたりすることもあります。
腫瘍の大きさが5センチ以上になると悪性だと疑われます。病理検査で悪性だとはっきり分かれば、手術をしなければなりません。
問題は良性でも腫瘍が大きくなり、しびれなどの症状が出る場合があることです。
神経線維はいくつか集まって束になっていますが、その一つにできた腫瘍が大きくなって周囲を圧迫し、症状が出るようであれば、腫瘍ができた神経線維だけを切除することになります。相談の方のように大きさが1センチ程度で、症状がなければ、まず手術をする必要はないでしょう。
それに相談の方はコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴断層撮影(MRI)では腫瘍がはっきり映らなかったそうですが、同じ方向を走る血管や筋肉と区別がつきにくかったのかもしれません。
こうした症状は一般に、神経が炎症を起こしてはれた状態でも起きることもあります。なで肩の女性のように、鎖骨と肋骨(ろっこつ)との間が狭い人は神経がほかの組織とこすれて炎症を起こしやすいのです。
神経鞘腫、神経炎、いずれの場合でも神経や血管が圧迫されて肩こりや腕がだるくなることがあります。治療は対症療法しかありませんが、生活の中でストレスを減らすことなども効果があります。
(朝日新聞社)
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