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健康相談 with J-Health 保健同人社

[直腸がん術後の排便](03/23)

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 61歳男性。3年前に直腸がんの手術を受けました。人工肛門(こうもん)を付けましたが、半年ほどで外すことができ、定期的に受ける検査も問題はないとのことです。でも一度排便すると、その後も何度もしたくなります。おならも昼食後や就寝後にとまらなくなり、困っています。何とかならないでしょうか。(東京・K)


岡壽士さん
岡壽士さん
昭和大学藤が丘病院助教授(消化器外科)=横浜市
原因と対策
少しずつゆっくり食べる心がけを
 
答え

 便意は、直腸の粘膜が便の動きに刺激されてもよおします。この感覚が一番強いのが肛門から3センチまであたりです。

 周辺には、内肛門括約筋や外肛門括約筋、恥骨直腸筋といった不随意筋や随意筋があって、私たちはこの刺激を感じて便を出したり、がまんしたりしているのです。

 手術ではいろいろな影響が出る可能性があります。こうした部分が摘出されると、排便機能に何らかの障害が出てしまうことになります。座骨神経など周辺の神経が傷つけられたり、腹圧というおなかの力がうまく働かなくなったりすることが影響する場合もあります。

 手術で腸をつなぎ合わせたところが狭まり、便がとどまって硬くなることもあります。この便が出た後、そこより上にたまっていた便が続けざまに出るといったことも起こりがちです。

 大腸がんを手術した後は往々にして便の回数が多くなる傾向があり、9カ月ほどたつとその状態が安定してきます。その状態が例えば「日に4回の排便」というのであれば、それが自分のふつうの状態と考えるようにした方がよいでしょう。

 また、仕事に出ているときは便の回数が少ないが、週末で自宅にいると便通が多くなる傾向もあります。ある程度緊張して便のことも忘れてしまう状況になるからだと思います。便のにおいも含めて、あまり気にする必要はないでしょう。

 おならが多いのは、手術で直腸の配置がかわったことも影響しているのかもしれません。

 おならはふつう、口から吸い込んだ空気が出てくるものなので、食事の際には、空気をたくさんのみ込まないように、少しずつ、ゆっくり食べるよう心がけて下さい。

 便が早く腸を通過するような食事にするとよいでしょう。鶏肉や魚のような消化がよくて繊維分が少ないものです。納豆など発酵しやすいものや、野菜の芯や皮など硬いものを使った料理は避けるとよいでしょう。

 (朝日新聞社)



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