Q どんな病気ですか。
A 何らかの免疫異常で、数ミリ〜数センチの肉芽腫(にくげしゅ)が、臓器や皮膚など全身にできます。肉芽腫は、白血球などがやっつけきれなかった異物が、封印されて残った塊のようなもの。原因は体に常在する細菌の一種と確かめられつつありますが、確定はしていません。国が難病に指定しており、認定されれば医療費の自己負担が軽減されます。
Q 症状は。
A 特徴は、レントゲン撮影でわかる、両肺のリンパ節の腫れや影です。患者の9割以上で認められます。自覚症状が乏しくレントゲン異常だけの人も多く、Yさんのように健康診断で見つかることもあります。また、眼球を包む「ぶどう膜」の炎症で目のかすみやまぶしさを感じたり、顔や手足に赤い皮疹が出たり、熱が出たりと症状は多様です。心臓や筋肉、骨が侵されると、不整脈や息切れ、関節の痛みなど、重い症状につながります。
Q 治りますか。
A 自覚症状がなく、症状が肺だけで長く落ち着いている軽症の人なら、8割は自然に治ります。どんな症状が出るかは千差万別ですが、症状が安定しない人や重症の人は病気と長いつき合いになるでしょう。命にかかわるほどの重症化はまれです。
Q 治療方法は。
A 軽症なら定期検査だけで治るのを待ちます。進行している人や、不整脈などがある人には薬を使います。ステロイド剤中心ですが、免疫抑制剤を使うこともあります。
Q 日常生活での注意は。
A 睡眠不足やストレスで症状が悪化する例を多く経験しました。疲れやすい、だるいなど、他人に理解されにくい不定愁訴もあるので、周囲の理解を得て、規則正しい生活を心がけて下さい。
Q 妊娠はどうでしょう。
A 出産後は症状が重くなります。しかし、適切な対処と治療で、ほとんどが元に戻ります。症状が軽く安定していれば、私は「フォローするから産みなさい」と伝えますが、医師によっても判断は分かれます。症状が重かったり、不安定だったりすると難しいかもしれません。妊娠前から服薬の中止が必要な場合もありますから、まず専門医と相談して下さい。
(朝日新聞社) |