Q せきが止まらないのはなぜでしょう。
A 一般に蓄膿症として知られている病気は、正式には副鼻腔炎(ふくびくうえん)といいます。それが原因で、鼻の奥からのどに回った鼻汁が刺激していると考えられます。口からのどを見て分からなくても、鼻の奥を診察すると鼻汁が流れていることがよくあります。子どもが鼻づまりなどの症状を訴えずに、気づかれないままになることがあります。
Q 副鼻腔炎とは。
A 鼻腔につながっている顔の骨の空洞が副鼻腔です。細菌感染などで、ここの粘膜に炎症が起きたのが副鼻腔炎です。鼻が詰まって、色の付いた粘っこい「青っぱな」が出てきます。
Q 子どもの副鼻腔炎は大人と違いますか。
A 5歳ぐらいは鼻の奥にあるアデノイド(咽頭扁桃<いんとうへんとう>)が大きくなっている時期で、風邪をきっかけに、急性の副鼻腔炎になりやすいのです。ただ、慢性化した大人に比べて、抗生剤などの薬による治療で治りやすいものです。それでも、治療が中途半端で終わると、副鼻腔では治っていなくて、このお子さんのように長い間繰り返すことがあります。
Q どう治療しますか。
A 最初1〜2週間は原因になっている細菌に効く抗生剤などで治します。耳鼻咽喉(いんこう)科では、薬を微粒子にして鼻の穴から吸入するネブライザーもよく使います。その後、マクロライド系抗生剤を毎日少しずつ、2カ月間くらい飲んでもらいます。薬で菌を殺すというより、薬による粘膜の調整作用を期待した治療で、これで約8割の子は鼻づまりなどの自覚症状が改善しています。
Q 手術は必要ですか。
A 子どもの場合には、大人のような副鼻腔炎の手術はまずしません。鼻の中で鼻茸(はなたけ)が大きくなっている時に取り除くことはあります。また、アデノイドが大きくなって息の流れをふさいでいる場合には、アデノイドを取ることもあります。
Q どこで治療を受ければいいでしょう。
A 週1〜2回程度通院して、根気よく治療を続けることになります。お近くの耳鼻咽喉科医にかかるのがよろしいでしょう。
(朝日新聞社) |