Q いびきはどうして出るのですか。
A 睡眠時に呼吸と一緒に発生する異常音がいびきです。ぐっすり眠っていると、のどの筋肉が緩み、舌がのどの奥に沈んで空気の通り道の「気道」が狭くなります。ここを空気が高速で流れるときに、のどの壁や口蓋垂(こうがいすい)(のどの奥の突起)が震えて大きな音が生じるのです。
Q どんな人がいびきをかきやすいのでしょう。
A 肥満の方が多いです。太ると舌の付け根やのどの内側に脂肪がついて気道が狭くなるからです。やせていても口蓋垂が長かったり扁桃(へん・とう)が大きかったりするといびきは出やすいです。また、あごが小さい人も多くなります。舌が収まるスペースが十分でなく気道を狭めてしまうからです。
Q 防ぐ方法は。
A 上向きではなく、横向きに寝ることを試してみて下さい。舌が奥に沈み込まなくなり、いびきが解消する場合があります。アレルギー性鼻炎など鼻づまりの原因となる病気があれば治療します。また、お酒を飲み過ぎると筋肉の緩みが大きくなるので、就寝前の飲酒は避けましょう。
Q 手術もあるとか。
A 扁桃の肥大や口蓋垂が長ければ、手術で取り除き空気の通り道を広くします。いびき予防用のマウスピースや呼吸を助ける特殊なマスクを着けて眠る方法もあります。旅行に持って行くこともできます。
Q NさんはSASを心配されています。
A 10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上起こる場合などにSASと診断されます。大きく苦しそうないびきをかき、日中の眠気を伴います。慢性的に肺や心臓に負担がかかり心不全の原因になります。Nさんは太っていないですし、SASは男性に多い病気です。疲れや睡眠不足が原因と考えられ、SASの可能性は低いでしょう。
Q ほかの病気が潜んでいる可能性はありますか。
A 甲状腺機能低下症や上咽頭(いん・とう)や扁桃のがんにより気道が狭くなって、いびきが発生することがまれにあります。大きく苦しいいびきが続く場合は睡眠センターや無呼吸外来などがある病院に相談してみて下さい。
(朝日新聞社) |