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歩くときにからだが前のめりになってしまう
70歳、女性。飲酒・喫煙なし。3か月ほど前から、歩くときに思うように足が運ばず、ついからだが前のめりになってしまいます。またからだもふらつき、この頃は何かにすがりついて歩くことが増えました。最近、近所の内科へ行ったところ、先生から「パーキンソン病かもしれません。脳の病気だから、一度、専門医に診てもらったほうがいいですよ」といわれ、心配しております。パーキンソン病なら、手術を受けなければいけないのでしょうか。脳の病気と聞いて怖くなってしまい、なかなか専門医にかかることができません。くすりで治療できればよいのですが。
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薬物治療がもっとも有効な治療法。まずは神経内科に受診を
(回答者:山形大学医学部第三内科教授 加藤丈夫)
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最初に、もっとも心配されている「パーキンソン病なら、手術を受けなければいけないのか。……くすりで治療できればよいが」という質問からお答えします。
パーキンソン病はくすりで治療できます。むしろ、この病気の症状改善にもっとも有効なのが、くすりによる治療です。
このパーキンソン病に対して脳外科的手術をすることもありますが、これは例外的な事例と考えてください。たとえば、
(1)パーキンソン病のくすりを飲むと副作用がでて、どうしてもくすりを飲むことができない
(2)長い年月、パーキンソン病のくすりを飲み続けていると、くすりの効果が減弱し、くすりのみでは日常生活の動作を自立して行えない
場合などです。
パーキンソン病の治療薬にはたくさんの種類がありますが、最初は一剤を少量から服用します。効果や副作用の有無を見ながら、少しずつくすりの量を増やしていきます。もし、一剤で効果が不十分であれば、別のパーキンソン病のくすりを少量より追加します。患者さんの年齢や症状の強さ(病気の進行度)などにより、最初にもちいるくすりは異なります。
パーキンソン病のくすりによる治療には専門的知識と経験が必要です。最初は「専門医」による診断と治療をおすすめします。この病気を専門とするのは「神経内科」です。神経内科は「心療内科」、「精神神経科」や「神経科」とは異なりますので、間違えないように注意してください。
鳥取県で神経内科専門医が常勤している病院は、鳥取大学医学部付属病院、国立療養所西鳥取病院、労働福祉事業団山陰労災病院、鳥取県済生会境港総合病院、県立中央病院、鳥取市立病院、鳥取赤十字病院があります(2001年10月1日現在の「日本神経学会教育施設・教育関連施設一覧」より)。
まず、これらのいずれかの病院の神経内科を受診され、診断が確定し、治療方針が定まったあとに、もし通院などに困難が生じる場合には、お近くの病院あるいは開業医に紹介していただくのがよいでしょう。
最後に、パーキンソン病について説明します。
この病気は中高年に発症し、欧米では男性に多い病気ですが、日本では女性に多くみられます(女性が男性の約1.5倍)。なぜ、男女差があるのかはわかっていません。
パーキンソン病の症状として、
(1)ふるえ(とくに手のふるえ)
(2)動作が遅くなり、すばやく動けない
(3)からだのバランスが悪くなり、転倒しやすくなる
などがあります。
質問にある「……歩行時に思うように足が運ばず……」は「すくみ足」、「……からだが前のめり……」は「前傾姿勢」のように思われます。また、「……からだもふらつき……」は(3)の症状の可能性があります。
「すくみ足」も「前傾姿勢」もパーキンソン病によくみられる症状です。
なお、パーキンソン病によく似ていて、実際にはパーキンソン病ではない病気もありますので、まず、神経内科専門医の診察を受けてください。
(保健同人社)
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質問要領・ご注意:年齢、性別、身長、体重、症状、経過、既往歴、服用中のくすり、飲酒や喫煙の有無など、必要と思われることは詳しくお書きください。個人への直接回答はいたしません。
宛先:asahi@hokendohjin.co.jp
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