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健康相談 with J-Health 保健同人社

[眼瞼下垂とコンタクトレンズ](10/10)

問い

ハードコンタクトレンズのためか、まぶたが下垂している

 45歳、女性。15年前よりハードコンタクトレンズを使用していますが、左右の不同視があり、視力は左が0.6、右が0.1以下です。使い始めは両眼コンタクトをしていましたが、4年前からは日常生活に不便がないため、右眼のみハードコンタクトレンズをし、左目は裸眼ですごしています。先日、近くの眼科に検眼に行ったところ、右のまぶたが下垂しているといわれました。実際、最近友人から「右のまぶたが腫れている」といわれたり、夕方になると右眼だけ眠そうになり、奥二重の幅が広くなったりしていました。先生の判断では、「右眼だけなのでコンタクトレンズが原因の可能性がある。不同視もあるので、ソフトコンタクトレンズに換えるのがよいのでは」といわれました。ハードコンタクトレンズは眼瞼下垂をおこしやすいのでしょうか。私としては、これまでどおり、使い勝手や経済的な面でハードコンタクトレンズを使っていきたいと思っていますが、下垂が進行することが心配です。もしソフトレンズに換えれば進行は止まるものでしょうか。下垂を進行させない方法を教えてください。


答え

しばらくコンタクトレンズを外して様子を見る (回答者:医療法人圭明会原眼科病院院長・原 孜)


 基本にある眼の病気がなんなのか、視力は裸眼の値か矯正か、コンタクトレンズの度数はどの程度か、など不明の点が多々ありますが、質問の情報の範囲でコンタクトレンズと眼瞼下垂の関係について順を追って説明し、解決策を探っていきましょう。

 まず、両眼に不同視があるとものが見えにくいですから、それをさけようとして自然に片眼をつぶる、ということはよくあります。しかし、この場合はまぶたが腫れることはないので、これはご質問のまぶたが下がる原因から除外できます。そうすると、原因はコンタクトレンズに関係がある、と考えるのが妥当です。

 コンタクトレンズは角膜を保護する治療に使われることもあるくらいですから、すべてのコンタクトレンズが眼に悪い影響をおよぼすわけではありません。

 しかし、はっきりと症状にでないレベルでも、異物として角膜になんらかの障害を与え、それが刺激となってまぶたを細めることは考えられます。

 ソフトコンタクトレンズの場合は、角膜に傷がついてもやわらかいレンズで傷がカバーされるので、痛みを感じるのが遅くなることもあります。しかし、この場合は多かれ少なかれ眼に充血などの刺激症状が現れ、しだいに悪化します。いずれにしても、ご質問の原因には当てはまりません。

 次に考えるのは筋肉です。まぶたが開いたり閉じたりするのは、開くための筋肉と閉じるための筋肉がそれぞれ収縮するからです。筋肉が収縮するには、脳からきた神経が正常にはたらいてまぶたの筋肉を刺激し、刺激された筋肉がきちんとはたらかなければなりません。

 コンタクトレンズを入れると、とくに眼に異物(コンタクトレンズ)による傷がつかなくても眼瞼下垂が生じるという例はあります。ご質問では、まぶたが腫れているように見える、奥二重の幅が広くなった、などのことから、まぶたを閉じるはたらきが強くなったというよりは、まぶたを上げるはたらきが弱くなったものと考えられます。

 このような場合の眼瞼下垂は、一般にはごく軽度なレベルで、まぶたを上げる神経の異常なのか、または筋肉の異常なのかは鑑別できないことが多いのです。

 コンタクトレンズに原因があるとした場合、ソフトコンタクトレンズのほうが一般的には刺激が少ないので多少はよいと思われます。ただ、レンズを変更しても目に見える差はないかもしれません。実際に試してみないとはっきりとは断定できませんね。

 具体的には、とりあえず1〜2か月今のコンタクトレンズを外してみて、眼瞼下垂の様子を見るのがよいでしょう。このような状態は原因がすぐに判明して即座に解決がつくというわけにはいかないことが多いのです。今の医師とよく相談して1つひとつ解決していくのがよいでしょう。

 また、全身の筋肉の力が弱っていく筋無力症の初発症状として眼瞼下垂がでる場合もありますので、その可能性も確認しておいたほうがよいでしょう。


(保健同人社)



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