2005年03月14日11時03分のアサヒ・コム

»恐竜博2005:3月19日から7月3日 東京・国立科学博物館で開催

メインメニューをとばして、本文エリアへ朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbe



[総入れ歯にする前に](03/10/20)

総入れ歯にしようと考えている

 61歳、男性。若い頃から歯槽膿漏で、これまでに手術を何度も受けてきました。現在、上下左右ともいちばん奥の歯はなく、自前の歯は上は10本、下が11本でほかは義歯(ブリッジ)です。残っている歯も、奥歯はときどき腫れて痛み、前歯はグラグラしてかなりひどいため、そろそろ総入れ歯にしようかと考えています。そこで質問ですが、残っている歯をすぐに抜いて総入れ歯にするのは、私の場合、妥当でしょうか。また、総入れ歯にする際に何度も通院することなく入院して行えるような方法も、大きな病院であればできるのでしょうか。アドバイスをお願いします。


総入れ歯は最後の手段。部分入れ歯をまず入れる


(回答者:広瀬歯科医院院長・廣瀬数知)

 実際に診察していませんので、予想しながらお答えします。

 まず申し上げたいことは、動かないようにつかまる歯のある部分入れ歯と、つかまる歯のない総入れ歯では、安定性にかなり違いがあることです。総入れ歯になりますと入れ歯の本体も当然大きくなるため、今までとは違い、舌のじゃまになって異物感が増してくるかと思います。

 初めての総入れ歯をいきなり使いこなすのは、困難だと思います。永久歯を抜歯すれば歯はなくなり、あとから歯が生えることはありません。一度に多数の歯を抜歯することは、技術的には可能ですが、口の中の環境をいっぺんに変化させることになりますし、そのあとに入れる入れ歯は、抜く本数に応じて大きくなります。

 また医者として、総入れ歯を患者さんがうまく使いこなせるか、QOL(生活の質)を下げないだろうかという不安もあります。

 ですから、いきなり総入れ歯にするという選択は、やや冒険的な選択だと思います。患者さんのなかには、めんどうくさいからと、いきなり総入れ歯を希望する人もいますが、総入れ歯は、相談者が思うよりもむずかしいものだと考えたほうが、よいかと思います。

 昨今、総入れ歯である人の約半数が、自分の入れ歯に不満をもつといわれます。入れ歯の3大不満要素は「噛めない、話せない、笑えない」とのことです。いきなり総入れ歯を選択することは、後がない背水の行為です。よく考えて決めてください。

 では実際にどうすればよいかですが、入れ歯治療の上手な近所の歯医者さんにお願いして、部分入れ歯をまず入れることでしょう。その際、揺れの激しい歯牙はあきらめて抜歯するか、歯根だけを残して入れ歯の安定のために利用するかが問題となりますが、これはエックス線写真で判定してもらうしかないでしょう。

 また、歯の並びから大きく外れている歯を、入れ歯の安定のために、やむを得ず抜歯することもあります。残った上の歯の並びを平らな線で結べるように歯を削って治しますが、位置関係があまり上下しないようにします。下の歯も同じようにします。歯の並びがあまりでこぼこだと、入れ歯が動きやすいため、なだらかにします。その後、型どりをし、噛み合わせを再現して、入れ歯をつくります。以上でおしまいです。

 このような治療法や治療手順を歯医者さんにかかるときに聞いてみるのも、よい入れ歯をつくるための一つの手です。総入れ歯は最後の手段です。部分入れ歯なら次の手を打てます。

 最後の入院の件ですが、理屈上は、可能と思われます。しかし、どの病院もベッドの空きがあまりない現状では、よほど重い病変があれば入院することはできますが、そのときの主治医が許可するかはわかりません。歯科単独で1か月以上の入院は、おそらく断られると思います。

 最後になりますが、慎重に考えてお決めください。総入れ歯には、いつでもなれるのですから。よい歯科医師と巡り合えるよう、祈念します。

ここから広告です 広告終わり

関連情報

    ご感想・ご質問

     保健同人社では、皆さまからのご相談を募集しています。からだや病気の相談に加え、こころの悩みや暮らしの中の素朴な疑問まで、ますます充実した当相談室が最前線で活躍する専門家とともに、解決のお手伝いをいたします。個人のお名前は一切だしませんので安心してご相談ください。
     お寄せいただいた相談は、月刊『暮しと健康』誌面上で回答させていただきます。できるかぎりとりあげさせていただきますが、回答いたしかねる場合もございます。また、回答まで数週間から数か月かかるものもありますので、あしからずご了承ください(回答は診断ではありません。健康についてのアドバイスとしてご活用ください)。
     質問要領・ご注意:年齢、性別、身長、体重、症状、経過、既往歴、服用中のくすり、飲酒や喫煙の有無など、必要と思われることは詳しくお書きください。個人への直接回答はいたしません。

    宛先:asahi@hokendohjin.co.jp

    ここから検索メニュー

    検索 使い方

    検索メニュー終わり

    朝日新聞サービス

    ここから広告です
    広告終わり
    ▲このページのトップに戻る

    asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

    ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
    asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
    | 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
    Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.