2005年03月14日11時28分のアサヒ・コム

»恐竜博2005:3月19日から7月3日 東京・国立科学博物館で開催

メインメニューをとばして、本文エリアへ朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbe



[頭痛](04/04/10)

起床時の激しい頭痛でこまっている

 36歳、女性。飲酒は週に一度、ビールをジョッキ1杯飲みます。喫煙は週に1箱ほどです。半年くらい前から、起床時に激しい頭痛がしてこまっています。ズキズキするような痛みで、週に3〜4回おこります。寝不足などで頭痛のする朝もありますが、そのときの頭重感とは明らかに違います。朝の頭痛を引きずって、午前中の仕事はまったくはかどりません。有効な治療法などあれば教えてください。なお、月経不順のため低用量ピルを2か月ほど服用しています。


ピルの服用を中止し、専門医による検査と治療を受ける


(回答者:東海大学内科学系神経内科教授東海大学付属大磯病院副院長・北川 泰久)

 この患者さんの場合、朝起きたときにズキズキする頭痛が週に3〜4回おこること、しかも日常生活に支障をきたすほどの頭痛であることと低用量ピルを飲んでいることが大切なポイントです。

 早朝ないし朝方におこる頭痛はいくつか知られています。片頭痛や群発頭痛などの機能性頭痛や、うつ状態、脳腫瘍、肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、副鼻腔炎などにともなう頭痛です。また、朝方に血圧が高くなる高血圧の患者さんでも、早朝の頭痛が見られることがあります。

 まず初めに行うことは、からだのなかに何か疾患があっておこっている頭痛なのか、うつがあるか、脳腫瘍はないのか、肺の病気はないのか、副鼻腔炎、高血圧はないのかなどについて内科、とくに神経内科か脳神経外科、耳鼻科の専門の先生を受診することです。とくに脳腫瘍はどうしても心配な頭痛ですので、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)で診断しておくことが大切です。副鼻腔炎では頭を振ると痛みが増強し、前頭洞の炎症である場合、前頭部をたたくと痛みます。

 もう1つ大事なのはこの6か月の間、鎮痛薬をたくさん飲みすぎていないか確かめることです。カフェインもしくは鎮痛薬を長期に乱用している患者さんでは、鎮痛薬の飲みすぎがかえってしつこい頭痛を招くことがあります。

 これら頭痛の背後にかくれている疾患やくすりの飲みすぎを否定できた場合、いちばん考えられるのは片頭痛です。頭痛がかなり激しく、しかもズキズキする痛みで、日常の生活がかなり障害されます。

 頻度も週3〜4回とのことですが、ピルを服用してからその頻度は増したか確かめる必要があります。片頭痛は思春期から更年期の激しいホルモンの変化に関係します。ピルを服用している人の50%は片頭痛が悪化するといわれています。

 では、どのように治療したらよいのでしょうか。まず片頭痛の場合、誘因をとることが大切です。初めにピルの服用を中止してみてください。また、アルコールは片頭痛を誘発します。とくに赤ワインは片頭痛にはよくないといわれていますから、飲みすぎには注意してください。食物では熟成したチーズ、チョコレートも控えるべきでしょう。タバコは片頭痛とは直接関係はありません。

 次にくすりによる治療です。おそらく、いくつかの鎮痛薬はすでに使っているかと思います。鎮痛薬が無効だとした場合に、まず適応になる治療はトリプタンというセロトニン受容体作動薬です。このくすりには、片頭痛の病態に関係する神経に作動する物質の機能や三叉神経周辺の炎症を抑えるはたらきがあります。

 トリプタンは現在4種類が発売され、経口、口腔内速溶錠、皮下注射、点鼻と投与法もさまざまです。投与は頭痛が始まってからできるだけ早い時期がよいのですが、頭痛発症後4時間以内であれば、かなりの効果が期待できます。くすりを飲んだときに、まれにからだのほてりや胸への圧迫感が若干生じることがありますが心配いりません。

 また相談者の場合、頭痛の回数が1週間に3〜4回と多いので、予防のためのくすりも考えなければなりません。予防薬としては、カルシウム拮抗薬があります。このくすりは60〜70%の患者さんに有効です。

 以上で述べたように、まずピルの服用を中止し、専門医による適切な検査と治療を受けることをおすすめします。

ここから広告です 広告終わり

関連情報

    ご感想・ご質問

     保健同人社では、皆さまからのご相談を募集しています。からだや病気の相談に加え、こころの悩みや暮らしの中の素朴な疑問まで、ますます充実した当相談室が最前線で活躍する専門家とともに、解決のお手伝いをいたします。個人のお名前は一切だしませんので安心してご相談ください。
     お寄せいただいた相談は、月刊『暮しと健康』誌面上で回答させていただきます。できるかぎりとりあげさせていただきますが、回答いたしかねる場合もございます。また、回答まで数週間から数か月かかるものもありますので、あしからずご了承ください(回答は診断ではありません。健康についてのアドバイスとしてご活用ください)。
     質問要領・ご注意:年齢、性別、身長、体重、症状、経過、既往歴、服用中のくすり、飲酒や喫煙の有無など、必要と思われることは詳しくお書きください。個人への直接回答はいたしません。

    宛先:asahi@hokendohjin.co.jp

    ここから検索メニュー

    検索 使い方

    検索メニュー終わり

    朝日新聞サービス

    ここから広告です
    広告終わり
    ▲このページのトップに戻る

    asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

    ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
    asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
    | 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
    Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.