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[EDへの不安](05/10/20)

内科的にも精神的にも問題はないのに勃起ができない

 63歳・男性。EDの症状の特徴と治療法について教えてください。内科的病気はとくにありませんが、最近、勃起ができなくなり困惑しています。精神的にもこれといった問題は思い当たりません。EDの専門医に診てもらいたいのですが、何科をたずねればよいのでしょうか。


男性更年期障害によるEDが考えられる


(回答者:東邦大学医療センター大森病院 泌尿器科教授)

 EDとは勃起障害の英文の頭文字であり「性交時に満足のいく十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため性行為ができない状態」をいいます。

 EDの分類には機能性(心因性)EDや、病気が原因でEDになった器質性(血管性・神経性・内分泌性・陰茎性)ED、そのほかにくすりが原因でEDになることもあり、またいずれとも判断できないものは混合性EDとされています。EDの程度には、完全型ED(つねにできない)、中等症ED(しばしばできない)、軽症ED(たまにできない)に分けられます。

 【バイアグラの出現でED治療は大きく変化】

 日本人のED患者数は1997年のわが国の男性人口から推測すると完全型EDは174万人、中等症EDは800万人、軽度EDを含めると980万人以上のED患者がいるとされ、年々増加傾向にあるとの報告があります。

 EDの治療面において最近ではクエン酸シルデナフィル(商品名:バイアグラ)、バルデナフィル(商品名:レビトラ)の発売により治療内容が大きく変化してきました。

 機能性EDの治療はカウンセリングと本薬剤の内服を行います。有効率は約80%で、このくすりの副作用としては一過性のほてり、鼻づまり、頭重などでいずれも軽度のものであり、安全性に心配はありません。機能性EDは若年者に多く四十歳代までの約90%が機能性EDでした。なお、シルデナフィル、バルデナフィルの服用希望者は病気の既往歴を医師に話し、またそれら薬剤の服用法や注意点を医師より十分説明を受け、薬剤の特殊性を十分に理解しておくことが大切です。

 器質的EDに対してもシルデナフィルやバルデナフィルの内服治療が第一選択です。私の施設での有効率は脊髄損傷患者で約70%、糖尿病患者で約50%、前立腺がんの前立腺全摘除術後(両側神経温存)患者で約70%でした。本薬剤が無効症例や使用できない症例には男性ホルモン(テストステロン)の低下の場合、男性ホルモン補充療法があります。

 そのほかには陰圧式勃起補助具(バキュームデバイス)があり、これは陰茎にプラスチックの筒をかぶせ筒の中を陰圧にし、勃起させる方法で器質性EDにも有効率が約80%もありました。

 また、陰茎海綿体内注射法があります。これは血管拡張剤を海綿体内に注射すると勃起しますが、血管障害の強い患者には無効です。

 血管障害に対する血行再建術、陰茎海綿体内に器具を挿入する手術などもあります。

 【EDの相談は泌尿器科医へ】

 以上、EDの症状や分類や治療法を話しましたが、相談者の状況では男性更年期障害という年齢とともに徐々に男性ホルモンの分泌が低下し、それにともなうEDが考えられますので専門医の診察を受けてください。EDの専門科は一般的には泌尿器科医です。お住まいの近くでED専門医を見つける方法として、インターネットでED専門医を検索することもできますので、パソコンを活用するのも一つの手です。

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