[気管支炎とぜんそく](06/04/30)
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気管支炎がぜんそくへ移行するのではないかと心配
4歳の娘のことで相談します。先日、気管支炎との診断を受けました。せきがひどく、今後ぜんそくへ移行するのではないかと不安です。ぜんそくに移行する可能性や日常生活で留意する点などがあれば教えてください。 |
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今後はせきがおこるきっかけに注意 |
(回答者:藤沢市民病院呼吸器科医長 西川正憲)
乳幼児の気管支炎は、RSウイルスなどのウイルスによることが多く、そのほかに肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、細菌なども原因となります。症状として、せきやたん、発熱などがみられます。乳幼児ではうめきや呼吸困難、チアノーゼがみられることもあり、ぜんそくと区別することがむずかしいときもあります。一般に急性気管支炎自体の経過は良好で、かぜにともなう急性気管支炎は1週間程度で自然に治ることがほとんどです。しかし最近では、せきが長引いたりひどくなる患者さんが増えていて、ふつうのせき止め(鎮咳薬)が効かないことも多くなっています。
【くり返すことでぜんそくになるケースも】
からだには、気管支炎の原因であるウイルスなどの病原微生物が体内に入ってくると、その病原微生物を攻撃し、からだを防御するしくみを備えています。この防御機構を免疫反応といいます。アレルギー体質の人は、この防御機構である免疫反応が過剰に現れてしまいます。こうしたアレルギー反応は、せき止め(鎮咳薬)が効かないひどいせきの原因の1つと考えられています。気管支炎をくり返すことにより、ぜんそくになる可能性もあります。
一方、ぜんそくなどのアレルギー反応を引きおこす物質を環境アレルゲン(環境抗原)といいます。環境アレルゲンには、吸い込んで体内に入る吸入性アレルゲンと、食べ物として入る食物性アレルゲンがあります。吸入性アレルゲンには、家のほこりやダニ、カビ、人間やペット類の毛やフケなどがあります。食物性アレルゲンには、卵、牛乳、大豆、そば、肉類、魚類などがあげられます。
こうしたアレルゲンに対する反応は必ずしもアレルギー体質の人すべてにおこるわけではありません。アレルギー反応には個人差があります。アレルゲンの発見のためには、アレルギー反応(ぜんそくの場合はせきやうめき)がおこるときのきっかけを注意深く観察し、日記などに記録しておくとよいでしょう。
【アレルゲンをさけかぜや気管支炎の予防を】
ご質問の4歳のお子さまは、気管支炎にともなうせきがひどいとのことですので、まず小児科の先生の診察を受け、現在のせきをやわらげしずめましょう。そして、アレルギーの要因となる環境アレルゲンや喫煙の影響があれば、さけるようにしましょう。ぜんそくにならないようにするためには、かぜや気管支炎を予防するとともに、環境アレルゲン対策、両親の禁煙も大切になってきます。今後はせきやうめきなどの症状がみられたときには、かかりつけの小児科の先生に診てもらうようにしましょう。
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