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[ひどいにきび](06/09/20)

内服治療を始めて1か月経つが改善が見られない

 19歳・男性。1年前から鼻の周辺のひどいにきびに悩まされています。内服治療を始めて1か月経ちますが、改善されません。くすりを飲む以外に日常生活で注意すべきことがあったら教えてください。


内服薬を変える、外用薬を併用するなどの再検討も


(回答者:近畿大学医学部皮膚科教授 川田暁)

 にきび(瘡)は思春期から30歳代にかけて顔・首・背中によく見られる皮膚病の1つです。症状の軽いものから順に「白にきび(白色面皰)」、「黒にきび(黒色面皰)」、「赤くブツブツとした盛り上がり(紅色丘疹)」、「膿んだもの(膿疱)」、「大きく腫れたかたまり(結節・嚢腫)」などがあります。にきびの分類としては、面皰や膿疱が主体の「尋常性瘡」、膿疱が主体の「膿疱性瘡」、嚢腫が主体の「嚢腫性瘡」、膿疱・結節・嚢腫が多発して集まっている「集簇性瘡」などがあります。それぞれのタイプ別に治療方法が違います。

 にきびには3つの原因が考えられています。第一に男性ホルモンであるアンドロゲンによって、毛穴の脂腺からでる脂(皮脂)の分泌が盛んになり、この皮脂を栄養源とするにきび菌(アクネ桿菌)が増えます。第2に「角質化(皮膚が生きた細胞から死んだ細胞になる過程)」が通常よりも早くかつ強くおこると角質が毛穴をつまらせ、毛穴内にさらに皮脂がたまります。第3ににきび菌のリパーゼという酵素が皮脂の成分のトリグリセリドを遊離脂肪酸に変え、白血球を誘導して炎症をおこします。

 【光治療、ケミカルピーリングなども有効】

 治療としては外用薬・内服薬・光治療・ケミカルピーリングなどがあります。

 外用薬としては、硫黄製剤・抗生物質含有クリームやローションがあります。

 内服薬には、国内では軽症にはビタミンBとBが、中等症から重症には抗生物質があります。抗生物質はテトラサイクリン系かマクロライド系のものがよく使用されます。最近ではニューキノロン系の有効性も報告されています。

 光治療には青色光による治療、ポルフィリン誘導体という物質を外用してから光をあてる治療(光化学療法)、レーザー治療などがあります。

 ケミカルピーリングも有効で、行う施設も増えています。

 光治療、ケミカルピーリング、レーザーは保険適応外治療のものが多いので、医療機関に詳しく問い合わせてから始めるとよいでしょう。

 【にきび予防は洗顔と規則正しい生活習慣から】

 相談者のように内服が効かない場合は、ほかの内服薬に変更する、外用薬やほかの治療方法を併用するなどの方法があります。

 日常生活ではまずきちんと石けんで洗顔することが大事です。皮脂が多い脂性肌の人は皮脂をきちんと落とす石けんを、逆にかさつく乾性肌の人は皮脂を落としすぎない石けんを選択しましょう。

 さらに規則正しい食事・睡眠・排便を心がけましょう。食事では主食はもちろんですが、肉・魚・野菜・果物をバランスよくとってください。砂糖や油の多い食品(チョコレートやケーキ)を大量に食べすぎないようにしてください。睡眠不足や便秘はにきびを悪化させるので気をつけてください。また女性の場合は、化粧品にも配慮してにきびへの影響が少ない化粧法を心がけることも大切です。

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