ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ >  健康 > 健康相談記事


[生理不順](06/10/10)

順調だった生理が1か月おきに。職場環境の変化と関係あるのか

 35歳・女性。153cm・55kg。順調だった生理が昨年11月くらいから乱れはじめ、最近は1か月おきになっています。一昨年の秋に上司がかわり、嫌みをいわれて毎日落ち込み、うつ状態になることもあります。これと関係はありますか。またこういう場合も婦人科にかかるべきですか。内診は「痛い、怖い」というイメージがあるのですが、どんな検査をするのでしょうか。


生理不順の原因はさまざま。まずは、産婦人科へ受診を


(回答者:湘南鎌倉総合病院産婦人科部長 井上裕美)

 生理不順の原因はさまざまです。環境の変化、情動刺激、脳の視床下部の疾患や下垂体の異常、卵巣の疾患、多様な全身的疾患などが関係します。環境の変化や情動刺激は視床下部に影響し、下垂体そして卵巣へと影響します。その結果、排卵が規則的におこらず、不規則となります。

 また体重の変化も影響します。太りすぎもやせすぎも視床下部に影響し、生理不順をおこすと考えられています。一般には体重を身長(m)の2乗で割った値、BMI(bodymassindex)の指数が18.5〜24.9(kg/m2)であれば標準とされます。あなたの場合はBMIが23.5ですので、正常の体重だと思います。

 【上司から受けるストレスが原因である可能性は大】

 ストレス、激しい運動や過労も視床下部に影響し、生理を不順にします。お話から上司の交代後、嫌みによる精神的な落ち込みがあるとのことですので、ストレスによる生理不順の可能性は十分あります。

 また仕事が身体的にきつく感じるときも影響を受ける可能性があります。高校や大学でのスポーツクラブでの激しい練習による生理不順をときどき見かけますが、これも同様です。

 うつ状態になることもあるとのことですが、うつ病のくすりのなかにはプロラクチンという乳汁分泌ホルモンを上昇させる作用(高プロラクチン血症)があるものがあります。もしうつのくすりを服用しているのであれば、主治医に生理不順のことを伝えくすりを替えてもらうことです。

 そのほか、腎臓のすぐそばにある副腎や卵巣から男性ホルモンが産生され、生理不順または無月経になることがあります。平均閉経年齢よりもかなり若い年齢で、更年期のような卵巣機能不全や早発閉経などがおこることもないわけではありませんが、よくある疾患ではありません。甲状腺機能低下症などの多様な全身的疾患でもプロラクチンを上昇させたりして生理不順になることがあります。

 

 【内診に恐怖感があるなら医師に正直に伝えてみては】

 診断は一般に産婦人科で行われます。「内診は、痛い、怖いといったイメージがある」といわれますが、決してそのようなことはありませんのでご安心ください。それでも怖いようでしたら、はっきり看護師か医師にそのことを伝えましょう。できるかぎり痛くないように内診をしてもらえるはずです。それでもだめでしたら、まず内診以外の採血や超音波検査を受けてみたらよいでしょう。今はMRI(磁気共鳴画像)などの、以前より診断率の高い画像診断も可能です。

 原因についてなんらかの情報が得られれば、それを治すかとり除く方法をとらなくてはなりません。もしそれがストレスからくるものであれば、まず十分な有酸素運動(エアロビクス)などと十分な睡眠が大事です。それでも生理不順が改善しないようであれば、主治医とよく相談して検査をすすめ、治療されたらいかがでしょう。

PR

ご感想・ご質問

 保健同人社では、皆さまからのご相談を募集しています。からだや病気の相談に加え、こころの悩みや暮らしの中の素朴な疑問まで、ますます充実した当相談室が最前線で活躍する専門家とともに、解決のお手伝いをいたします。個人のお名前は一切だしませんので安心してご相談ください。
 お寄せいただいた相談は、月刊『暮しと健康』誌面上で回答させていただきます。できるかぎりとりあげさせていただきますが、回答いたしかねる場合もございます。また、回答まで数週間から数か月かかるものもありますので、あしからずご了承ください(回答は診断ではありません。健康についてのアドバイスとしてご活用ください)。
 質問要領・ご注意:年齢、性別、身長、体重、症状、経過、既往歴、服用中のくすり、飲酒や喫煙の有無など、必要と思われることは詳しくお書きください。個人への直接回答はいたしません。

宛先:asahi@hokendohjin.co.jp

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

注目トピックス

ここから健康サイトマップです

健康サイトマップ

健康サイトマップ終わり
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.