(回答者:社団法人日本薬剤師会業務部 医薬・保険課課長 小林寧)
医療機関で処方されるくすり(医療用医薬品)には、新薬(先発品)と後発品があります。
新薬は研究・開発に莫大な費用がかかるため、値段が高く設定され、特許期間中(20〜25年)は、他の製薬メーカーは同一成分のくすりを製造することはできません。
一方、後発医薬品とは、新薬の特許期間後に発売される、新薬と同じ有効成分を含有するくすりをいいます。後発品は研究開発費が少なくて済むため、2〜7割ほど安くなり、それらを総称してジェネリック医薬品と呼びます。
ご質問の件ですが、すべての新薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。ジェネリック医薬品が世の中にでるのは新薬の発売より6〜10年後です。残念ながらアムロジンとディオバンには平成18年8月現在ジェネリック医薬品はありません。
【まずは意思表示のうえ医師とよく相談を】
ジェネリック医薬品を希望される場合は、医療機関で「ジェネリック医薬品を使いたい」と伝えてください。
医師にいいにくければ、写真の「ジェネリック医薬品お願いカード」(http://www.generic.gr.jp/からダウンロード可)や、医薬工業協議会(http://www.epma.gr.jp/)が配布している「ジェネリック相談カード」を、受診の際に健康保険証や診察券と合わせて窓口に提出してもよいでしょう。まずは医療機関で意思表示することが大切です。
この4月から処方せんの様式が変更され、「後発医薬品への変更可」という欄ができました。医師がここに署名すると、先発品の名前が書かれていても、薬局で薬剤師に相談しジェネリック医薬品に変更できます。
ただし、くすりによっては安易に変更しないほうがよい場合もあります。医師とよく相談なさってから判断したほうがよいでしょう。
また、くすり代自体は2〜7割ほど安くなりますが、医療機関や薬局で支払う金額には、くすり代以外に医師や薬剤師の技術料、検査料などが含まれますので、実際に支払う金額はそれほど安くはなりません。
【有効成分は同じでも効きめや副作用の確認を】
ほかにも、ジェネリック医薬品は先発品と有効成分は同じでも、色、味、形、包装、添加物などは異なります。ジェネリック医薬品に変更したときは、効きめや副作用など変わったことがないか注意しましょう。
「やっぱりもとのくすりのほうがよい」と思えば、先発品にもどすことも可能です。単に「安い」というだけでなく、納得して服用できるくすりを自分で「選択する」ことが大切です。
ご自身の服用しているくすりにジェネリック医薬品があるか、どれくらい値段が違うのかなど、ジェネリック医薬品については“かかりつけ”の薬局でご相談ください。
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