[声帯ポリープ](07/04/10)1カ月半前に声帯ポリープの手術をしたのですが、先日また小さなポリープが見つかりました。68歳・男性。 術後1週間は発声禁止だが のどの安静が不十分だった可能性も (横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 佐久間康徳) 【術後1〜2カ月でポリープが再発することはあるのか?】 声帯ポリープとは声帯縁にできる浮腫性腫瘤のことをいいます。声帯に“おでき”のような出っ張りができる病気です。 通常、発声時には声帯が閉鎖して、肺からの呼気によって声帯が振動して声となります。しかし、この“出っ張り”ができると、声帯が閉鎖できなくなり、声帯がきちんと振動せずにかすれ声になるのです。 楽器にたとえて、弦楽器の弦の振動が悪くなっている状態と考えると分かりやすいと思います。 【声の使い過ぎや発声法に問題があれば、その改善を】 相談者はポリープが再発し再度手術を勧められているということですが、まず再発した理由、今後再発させない方法を考えなければ治療方針を決定することはできないと思います。 声帯の手術の場合、術後1週間程度は発声禁止で、それ以降も声帯の状態を見てしばらく発声禁止を続けたり、できるだけ発声を控えてもらいます。この期間にのどの安静を保てないと再発することもあります。ひょっとすると相談者はこの時期ののどの安静が不十分だったのかもしれません。 声帯ポリープのできる誘因はさまざまですが、声の使い過ぎ、喫煙、のどの炎症などの生活習慣や環境的な問題も指摘されています。実際、教師、歌手、バスガイドなどの、のどを酷使する職業の方や発声方法が正しくない方に多い傾向があります。 このような問題点があれば、まずそれを改善することが重要です。発声方法は専門的な部分ですので、主治医に確認していただくのがよいと思います。 初期の軽い病変であれば発声を控えて、発声指導による治療で改善する例もあります。ポリープは大きさ、部位、硬さなどさまざまな要素が合わさって声帯の振動に影響するため一概に大きさだけでは判断できません。 現時点で声質にあまり影響がなく、日常生活に困らなければ、すぐに手術は必要ないかもしれません。手術は症状が劇的に改善する有効な方法ですが、メスを入れると手術後に切除部分の声帯の粘膜は硬くなるので100%正常だったときの状態まで回復するのは難しいこともあります。手術が複数回に及べば声帯の状態はさらに悪化する恐れがあります。 【声帯の振動、状態を見る検査も受けてみては】 喉頭ストロボスコピーという特殊な機械を用いると声帯の振動を見ることができ、ポリープが声がれにどの程度影響しているのかも、ある程度推測できます。一度この検査も含め、声帯の状態を録画し画像を見ながら説明を受けることをお勧めします。 手術が最善の治療法であれば、今後の再発予防のため、まず手術後の注意点や、発声指導を含めた治療についても、相談されてみてはいかがでしょうか。 ご感想・ご質問
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