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健康相談どうしました・保健同人社

[自然気胸](07/04/20)

右肺の自然気胸で休職し、手術を受けました。55歳・男性。

自然気胸の原因や今後、日常生活で控えたほうがよいこと、どの程度の労働量ならば仕事をしてもよいかなどを教えてください。


運動は基本的にOK。疲労やストレスがかからない生活を


(日産厚生会玉川病院呼吸器外科 部長 気胸研究センター長 栗原正利)

【術後の生活にどの程度制限があるのか】

 自然気胸は肺の表面にブラという空気の袋ができて、それが破れ、肺の中の空気が胸腔内に漏れて肺がつぶれてしまう病気です。

 一方の肺だけにブラができることはまれで、通常は両側にできます。手術をしていない左肺もいずれは気胸になることを覚悟しておきましょう。とはいえ心配し過ぎるのもよくありません。

【肺気腫などが原因で発症したと思われる】

 年齢から判断すると、肺気腫などの疾患が原因と考えられます。何かもともと肺の病気があって、肺が破ける気胸を、続発性の気胸といいます。肺気腫は主に喫煙が原因で、肺がもろくなり肺の働きを低下させる病気です。

 一度肺が壊れると元には戻りません。壊れた肺をそれ以上悪くしないことが大切です。喫煙は肺気腫を進行させ、肺のう胞を形成しやすくします。喫煙をされているならばすぐにやめてください。数本ならば吸ってもよいだろうという考えですと、結局元の本数に戻ってしまいます。

 なぜ肺が破けるかは分かっていませんが、ストレスと関係があると考えられています。残業が続いて慢性の疲労状態、睡眠不足などの状態で気胸になっていることが多いので、休日はじっくり休む、睡眠は十分とるなどストレスを防ぐ手立てを考えましょう。

 治療の基本はブラの切除です。胸腔鏡手術でブラを切除することが一番効果的な治療法です。しかし気胸は再発を繰り返しやすい疾患です。手術をしても、再発がまったくないわけではありません。

 肺の手術は大きく分けて2種類あります。開胸手術と胸腔鏡手術です。開胸手術は大きく切開して直接内部を見ながら行う手術です。術後に痛みや出血が伴いやすいという欠点があります。

 一方、胸腔鏡手術は1cm程度の穴を脇から背中にかけて2〜3カ所開けて胸腔鏡というカメラを用いてモニターを見ながら行う痛みも出血も少ない手術です。しかし、傷や痛みが少ないからといって、簡単な手術だと思わないでください。特殊な訓練を受けた医師のみが可能な手術です。

【運動はスキューバダイビング以外は基本的にOK】

 どの程度の仕事量が適当かは、職種や個人差があるので一概にはいえません。慢性的に疲労が残らないよう工夫して生活することが重要です。

 運動は基本的に構いませんが、スキューバダイビングはやめておきましょう。気圧の変動が著しい水中で気胸になった場合、浮上できず致命傷になる危険性があります。飛行機の操縦士などのように気圧が変動する職業での法的規則はありますが、スキューバダイビングでの法的な規則はありません。自己責任となりますので注意をしてください。

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