[めまい](07/08/10)フワフワしためまいの原因は何か 自律神経失調症や心身症でめまいが起こることもあるので神経内科の受診を (大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室教授 竹中 洋) 質問内容からめまいの整理ができます。 (1)2、3年前からフワフワした感じのめまいがあった (2)年末にひどいめまいがあって、耳鼻咽喉科を受診した (3)点滴で軽快しているがフワフワ感がなくならない そして医師から、自律神経失調症と診断されています。 【耳鼻咽喉科で扱う病気のめまいである可能性は低い】 最初のポイントは2〜3年前からのフワフワしためまいで、ぐるぐる回転するめまいや、目の前が暗くなるめまいではないことです。 症状の進行や意識消失発作もまったくないことから、少なくとも脳血管循環障害や脳腫瘍などの可能性は低いでしょう。 そのほか、37歳の女性であることも考慮しなければなりません。個人の生活環境は述べられていませんが、女性として心身に関する問題点が具現化する年代ではあります。 また、めまいに伴った耳鳴りや難聴(聞こえの悪さ)の訴えがありません。反復するめまいで数年を経過しても聞こえに関する訴えがまったくないことから、メニエール病や、ほかの内耳性めまいでもないようです。 さらに、首や頭の位置からめまいが誘発されないことから、頭位性めまいも対象から外れます。 耳鼻咽喉科を受診していることから、中耳炎や真珠腫性中耳炎(鼓膜の縁に穴が開き骨を壊してしまう中耳炎)など、ほかのめまいを起こす病気の可能性も少ないと考えます。 頭蓋内疾患や内耳性めまいでないとすれば、フワフワ感を訴える疾患は頸性めまいがあります。 しかし、相談者は手のしびれやむち打ち症の既往歴はないので、これも考慮から外してもよいでしょう。 最後に残るめまいを訴える疾患に過呼吸症候群があります。緊張が誘因となって冷や汗や動悸を伴っためまいが襲いますが、相談者の訴えにはこのような症状の併発はありません。 残る診断に自律神経失調症も含まれます。 【自律神経失調症であれば抗めまい薬や抗ヒスタミン薬で治療する】 体の空間認識を行っている重要な器官は、内耳と視機能と下腿の筋肉の腱です。これらの機能は神経で伝達され、小脳で制御され、自律神経とも連動しています。相談者は以上のような除外診断を重ねて自律神経失調症と診断されたと考えられます。 一般的な治療は、抗めまい薬の投与です。車酔いに近い機序を考慮して、抗ヒスタミン薬の投与も考えられます。 また、詳しい質問票の結果では、精神安定薬が有効なこともあります。心身症でも同様のめまいの症状がありますので、神経内科の受診も考えてください。 ご感想・ご質問
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