[歯周病](07/08/20)レーザー治療のメリットとデメリットを教えてほしい 最大のメリットは照射した部分が殺菌・消毒されるので治りが早いこと (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野准教授 渡辺 久) レーザーを歯科の治療に応用するメリットは従来、機械的作用で行っていた処置を光作用で行うことにあります。 【デメリットは自費診療のため保険がきかないこと】 メリットとしては、歯を削るときの「キーン」という不快な音や「ガリガリ」といった振動がありません。また、痛みや出血を軽減、あるいはなくすことができます。 加えて、これが最も重要なのですが、レーザー照射の付加価値として、照射した部分が殺菌・消毒されるので、病気の治りが早くなります。 レーザー治療のデメリットは、新しい治療法なので、まだ保険がきかないことです。自費診療のため、治療費が高くなります。 先進医療としてレーザー治療が認められている大学病院では、所定の料金を払いその後の治療は保険でカバーされるシステムがあります。 【治療にはなんといってもプラークコントロールが大事】 歯周病は歯の周りに付着するデンタルプラーク(歯垢)が最大の原因のため、治療はプラークコントロールが基本になります。 デンタルプラークは細菌の塊です。口の中には500種類あまりの細菌がいますが歯周病を引き起こす歯周病菌は、約9種類の嫌気性グラム陰性菌(酸素のある環境では繁殖できない細菌)です。 これらの菌群が増えると、歯と歯肉の間にすき間ができて歯周ポケットが形成されます。このポケットの中は酸素が少なく、歯周病菌の格好のすみかになります。 健康なときは何も心配ありませんが、風邪をひいたり、疲れがたまっていると免疫力が低下し、歯周病菌が急に増えて歯肉を腫らし、歯を支えている骨を溶かします。この症状が繰り返されると、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病を治すためには、まず口の中を清潔にすること(プラークコントロール)が一番大事です。次に歯周ポケットを浅くし、細菌のすみかをなくすことが大事です。そのためには、歯石を取ったり、汚染された歯根の表面を数層削ったりします。 症状が重い場合には、さらに手術を行い、病気で壊された組織を取り除いたり、骨を削って形を整えたりします。 通常は器具を使って機械的に行いますが、これらのいずれの場面でも、レーザー治療をすることが可能です。 そのほかに最近では、歯周組織再生療法があります。これは歯周病で溶けてしまった骨を回復させる療法です。骨移植や薬を使う方法などがあります。 歯周病でお悩みの場合は、歯周病専門医に相談するとよいでしょう。歯周病専門医は日本歯周病学会のホームページ(http://www.perio.jp/)で検索できます。 ご感想・ご質問
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