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[睡眠時無呼吸症候群](07/11/10)

マウスピースの効果を知りたい

42歳・男性。睡眠時無呼吸症候群の治療中で現在、シーパップ(CPAP)療法を行っています。先日、講演会でシーパップにかわるマウスガードの話を聞き、興味を持ちました。治療効果などマウスガードについての情報を教えてください。


中等症までならマウスピースは効果的。適応にならない場合もあるので注意


(太田綜合病院睡眠センター駒ヶ嶺睡眠呼吸センター 高崎雄司)

 ご質問では「マウスガード」と表現されていますが、マウスガードとは、ボクシングやラグビーなど、体を動かすスポーツ選手が激しいスポーツの最中に歯や口腔粘膜の損傷を防ぐための装具のことで、一般には軟らかい素材で作られています。

 一方、睡眠時無呼吸症候群で、特にのどの閉塞に基づく閉塞型睡眠時無呼吸症候群の場合の治療に用いる装置は「マウスピース」と呼ばれ、アクリル樹脂など硬い素材を用いて作られるのが一般的です。

 このマウスピースは下顎を前方に移動できるので、呼吸の通り道である咽頭周囲の上気道が広がって、いびきや無呼吸の発生を防ぐことで治療する装置です。

【マウスピースの治療効果は重症度により異なる】

 マウスピースの治療効果は、(閉塞型)睡眠時無呼吸症候群の重症度によって異なります。したがって、相談者もご自身の重症度を知った上で、マウスピースによる治療を考えるとよいでしょう。

 中等症までの(閉塞型)睡眠時無呼吸症候群では比較的効果が表れやすい(約50%に有効との報告が多い)のですが、重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは効果が不十分な場合も少なくないからです。

 また、個々の患者さんの許容度にもよりますが、下顎の前方への移動距離(3〜7mm)が大きいほどマウスピースの治療効果が表れやすいといえます。

 マウスピースによる治療の適応とならない場合としては、顎関節症などから下顎を6mm程度突き出すことが困難な患者さんや、総義歯の患者さんたちです。

 また、重症の(閉塞型)睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、マウスピースの治療効果が表れにくいといった報告もあります。

【マウスピースで治療するときはPSGを行うこと】

 終夜睡眠ポリグラフ(PSGとも呼ばれる)を行って睡眠時無呼吸症候群と診断された方なら、マウスピースを用いた治療は保険適用となります。マウスピースの作製に慣れた歯科医に依頼するとよいでしょう。

 なお、中等症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんで、マウスピースを治療目的で作製した場合、次の点に注意をしてください。

 まずPSGを行って治療効果を正確に判定すべきであること、(閉塞型)睡眠時無呼吸症候群の第一選択の治療法はあくまでもシーパップであることを知っておくべきでしょう。

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