[腰部椎間板ヘルニア](07/11/30)再発したが、内視鏡下手術は可能か? 内視鏡下手術は可能だが、再発時手術は癒着に対応できる直視下手術がよい (獨協医科大学整形外科教授 野原 裕) 椎間板ヘルニアはタイプによって、おおよその自然経過は予測できます。 再発が不安であることはよく理解できます。しかし、自分のヘルニアがどのような経過をたどるのかを十分に知ることが大切です。そのことにより、不安は解消されると思いますし、手術を見合わせることもできます。 また、これ以上の改善が見込まれないかどうかもよく相談することが必要です。 【まずは、ヘルニアのタイプと経過を知ること】 発症から3カ月ですのでまだ改善しないとは断言できない時期です。手術と保存療法の長期成績は同様との報告もあります。 しかし、椎間板ヘルニアは急性疾患ですので、時間をかけて治す間に、どの程度の社会的・物理的損失を被るかを考えて手術に移行することがよくあります。自分の社会生活(仕事、趣味、日常生活など)が現状ではかなり障害されているならば、手術を考慮して早く社会復帰することで生活の質を上げることができます。 【内視鏡下手術でも可能だが直視下手術がおすすめ】 手術を行うことになった場合、内視鏡下手術は可能ではありますが、直視下手術をおすすめします。 椎間板ヘルニアの手術は本質的に大きな手術ではありませんが、高度な技術を要するものです。特に再発手術時は、神経(根)周囲にさまざまな程度の癒着が見られ、手術結果は手術者の技術に左右されることがあります。 手術では、通常より少し広めに展開して癒着のない所から神経のほうへ向かい、ヘルニアを摘出し、神経の癒着を可能な範囲で剥離する必要があります。これは内視鏡下手術であっても従来の手術でも同様ですが、まだ発展途上にある内視鏡下手術のほうが、手術器械などの問題から難易度は高いかもしれません。 相談者の状況は内視鏡下手術でも可能ですが、その場合、いくつかの条件があります。 術者が内視鏡下手術に精通しており、同様な再手術を何例も経験し、神経の癒着に対応できる手術器具をそろえており、技術的にも対応できる状況にあることなどです。 長い歴史を持つ従来法は、経験豊富な術者であれば道具もそろっており、初回手術時より難度は高いとはいえ、十分対応できると思います。手術創もこの場合、それほどの差はありませんので、手術されるならば、きちんと展開し、広い視野で癒着に対応できる従来法をおすすめします。 ご感想・ご質問
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