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はじめに
「広島・長崎の記憶〜被爆者からのメッセージ」は、被爆者のみなさんのメッセージ(手記)を収録しているウェブサイトです。被爆者のメッセージを発信することで、核兵器廃絶への機運を高めることができればと、2010年11月に開設しました。2011年9月には英語ページも設けました。世界の人々にこのサイトを訪ねてほしいと願っています。
収録した文章は、朝日新聞社が日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)や広島、長崎両大学の協力を得て2005年に実施し、1万3千人以上の方から回答をいただいた「被爆60年アンケート」で、被爆者の方々がメッセージ欄にお書きになったものが主となっています。2005年の回答者のうち住所が判明していた3400人の方に、メッセージの公開への同意や新たなメッセージの提供をお願いしたところ、1600人以上の方から同意や新メッセージをいただきました。
その中には「亡父の遺志を世界に伝えたい」などと同意されたご遺族も多くおられました。初めてメッセージを寄せてくださった方のほか、2005年から5年たったことを踏まえてのメッセージも数多く寄せられました。そうした2010年のメッセージも収録しています。過去に活字になった手記を送ってこられる方も多く、一部を収録しています。いずれも、ご本人やご遺族らからインターネットでの公開に同意をいただいたものです。日本語での収録は2011年2月に1651人となりました。原爆・平和関連の朝日新聞の最近の記事も一部収録しています。
メッセージは広島・長崎の被爆地に分け、直接被爆か入市被爆かといった被爆状況や被爆時の年齢などの情報を付記しています。氏名の公開に同意された方については、お名前を五十音順やアルファベットで探せるリストのコーナーを設けています。
英語ページは、日本語で収録した方々に改めて英語での公開について同意を求め、同意いただいたものの中から、開設時に200編を掲載しました。当面370編の掲載を目指しています。英訳事業では、広くボランティアの協力を募りました。世界中から350人以上の方々が参加し、翻訳や英文チェックに取り組んでくださいました。グループで翻訳に当たった高校生や大学生のほか、自分のメッセージを自分で訳した被爆者、自分の母の手記を訳した男性もおられます。
翻訳原稿は、誤訳のない自然な英語表現の訳文となるよう、チェックには意を用いました。英語を母語とするネーティブで日本語にも堪能な方に点検・修正してもらったほか、日本人と英語ネーティブのコンビで仕上げてもらうなどしています。被爆者の思いを正しくわかりやすく伝えるため、訳文の修正で何度もやり取りが繰り返されたケースも少なくありません。多くの方々の協力の輪で、世界への発信が実現しました。心から感謝致します。
世界中の人々に支えられたサイトです。被爆者のつづる被爆の実相や核兵器廃絶への願いに、ぜひ目を通してみてください。