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広島の声

女性 直接被爆・距離1.7km(広島市)
被爆時12歳 11764

被爆地の光景を紹介しています。写真はメッセージと直接関連はありません。  1.当時夕方近く東練兵場内のバラックの休憩所内で坐り込んでいた時、突然ザックザッ クと軍靴の音が近づいて、ふと頭を上げますと、なんと4列に整然と隊列をなし、先頭の横には班長さんらしき兵隊さん達の頭はカッパの如く帽子の線で黒い所残り、それより下の顔体は全くこの世の人間とは思えない程やけとけて、顔も何もドロドロにとけ衣は一切なく 地獄の世界でもこれ程ひどい姿はないと思われる兵隊さん達で、眼も鼻もわからぬ程やけと けた団体で全体止まれ、中に入って休めと号令がかけられると、バラックの中に綺麗に列をな して横になられ、私はもう胸がさけそうで又下を向いてうずくまっていました。

 救護兵の 方が寝たら死ぬぞと下をむいて大きい声をかけられますが魂丈で行進してこられた方々、 歩いて命令通り動かれたのが不思議で。一番向う端の二、三人が虫の如き小さいうめき 声で、お母さん、お母さーんと言われ、その後誰一人声はなく、次気がついた時には私は隣組の女の先生と10数人のさまよってた一年生と一緒に、二葉の里の山すその土手に横たわり一夜を過しました。この光景が一番鮮明に今も残っております。

 3.戦争は一番罪のない弱い国民が犠牲になり、政治をする上の方々の欲望がなくならな い限り歴史はくり返されるので、一人一人が子供の時からちゃんとした教育をして戦争が いかに恐ろしいかを学ぶべきです。一人一人が綺麗な魂をもちあえる様教育してほしいも のです。
(2005年)