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広島の声

片桐隆三さん 入市被爆
被爆時24歳 / 広島県府中町5794

被爆地の光景を紹介しています。写真はメッセージと直接関連はありません。  1.生まれて20才まで育ってきた広島の街が消えてしまっている光景を、一週間後に 帰郷して西広島駅から望見したときの、茫然自失の感覚。「原始の浜辺」に戻されて しまった広島の町。
 2.・兄の妻子は本川町の妻の実家に帰っていて、翌日兄の手で焼跡から完全な白骨と なって掘り出された。妻の母と祖母の骨もそれぞれ流し台と仏壇前で見つかった。
  ・私が学生時代一年間一緒に起居させて頂いた小学校時代の恩師は、勤務先の国民 学校への出勤途上で被爆し、今も遺骨が還らない。このような、遺骨もどこか分からない 人が何万人とあることと思う。遺族はやり場のない気持で、平和公園の中の供養塔に手 を合わせる。

 3.・本当の心の痛みは語られていない。被爆後の自分の生活の変化、親を失い、妻子 を失い、子供達を失った人が、新しい親代わりの家庭で、また再婚して、老後の身 を施設に預けて、その後の生活が始まった。誰に向かって原爆でうけた悲しみを打 ち開けられるのか。新しい環境の誰に対しても語られるものではない。
  ・結婚への差別は、偏見からとのみは言えない。病気に罹り易い。遺伝子の異常が 多いのは明らかであるが、その及ぶ範囲も不明である。現実から目をそむけず、科 学的に解明していくべき課題である。
(2005年)

 4.核密約が明らかになってから後の、政府の曖昧な態度、「非核三原則」を本気で守る決意が あるのかを疑わせる態度に、焦燥感を深めています。
(2010年追記)