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紙面から from Asahi Shimbun

【核なき世界へ「責任ある」 潘国連総長、午後に来日】 (2010年8月3日 夕刊)

 【ニューヨーク=丹内敦子】国連の潘基文(パンギムン)事務総長が2日、日本訪問への出発前にニューヨークの空港で朝日新聞との単独インタビューに応じ、核兵器の廃絶に向けて世界の政治指導者には「道義的責任がある」と強調。自らも国連事務総長として「責任を強く感じている」と述べ、核なき世界の実現に向けて努力する決意を示した。
 潘氏は3日午後に日本に到着。7日まで滞在し、5日に長崎を訪れ、6日に広島の平和記念式に出席する。潘氏は「被爆者たちは日一日と年を取り、残された時間は多くないだろう。世界の政治指導者たちは、核なき世界を見たいという被爆者たちの切望を実現するよう支援する道義的責任がある」と述べた。
 原爆が落とされた1945年に1歳だった潘氏は「原爆や被爆者にかかわる個人的な記憶や経験はない」としながら、出身の韓国で北朝鮮との核問題交渉にかかわった経験から「誰よりも核問題は分かっている」とし、「国連事務総長となり(核廃絶という)目標を実現する責任をさらに強く感じている」と語った。
 潘氏は国連平和維持活動(PKO)にも触れ、「ヘリコプターのような重要な機材の供給を含めて話し合いたい」とし、日本政府に支援の強化を要請する考えを示した。PKOをめぐっては日本政府が先月、スーダンへの陸上自衛隊ヘリの派遣を見送ると発表。だが、PKOでは慢性的にヘリが不足しており、潘氏は「日本が何機か提供してくれるなら感謝されるだろう」と述べた。

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