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紙面から from Asahi Shimbun

【潘基文・国連総長、長崎を初訪問 「世界の指導者は被爆者の話に関心を」】 (2010年8月5日 夕刊)

 来日中の潘基文(パンギムン)・国連事務総長は5日、被爆地の長崎市を訪れた。米国による原爆投下から65年がたつが、国連事務総長の同市訪問はこれが初めてだ。「核なき世界」を求める機運が世界的に高まる中で、国連トップとして爆心地に立ち、「核兵器が二度と使われないようにする確実かつ唯一の方法はすべてを廃絶することです」と演説した。=11面に関係記事
 演説は英語だったが、日本語でも「私は世界平和のために参りました」と話した。長崎市民との連帯も表明し、「強い確信と信念で立ち向かっていけば核兵器のない世界は実現できると思います」と締めくくった。
 潘氏は5日午前、空路で東京から長崎入りした。まず長崎原爆資料館に足を運び、今年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、原爆で背中に大やけどを負った自分の写真を掲げて演説した谷口稜曄(すみてる)さん(81)ら被爆者6人と面会した。面会を終えた潘氏は「世界の指導者たちは、被爆者たちの話にもっと関心を払うべきだ」と語った。続いて原爆落下中心碑を訪れて献花し、黙?(もくとう)。
碑の前で演説した。
 演説後、公園内にある朝鮮人犠牲者の碑も訪問。さらに、原爆で倒壊し、再建されたキリスト教会の浦上天主堂も見学した。その後、記者会見した潘氏は「長崎を訪問し、さらに決意が深まった。力を尽くして核兵器のない世界を実現したい」と述べた。
 午後には広島市に向かい、6日の広島原爆の日に開かれる平和記念式に国連事務総長として初参列する。

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