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紙面から from Asahi Shimbun

【被爆地・長崎訪問「最も心揺さぶられた日」 潘国連総長】 (2010年8月6日 朝刊)

 潘基文(パンギムン)・国連事務総長は5日、自身が国連トップとして初めて被爆地・長崎を訪問し被爆者らの話を聞いたことについて、「私にとっては最も深く心を揺さぶられた日だった。私の人生で、この種の感動的な日を経験したことはなかった」と話した。
 長崎から広島に向かう列車内で同行記者らに明らかにした。爆心地に立った時は「何とも表現のしようがないほど重い気持ちだった」と表現。核廃絶に向けた決意を一層固めたと言う。

 ◆長崎での演説(要旨)
 潘氏は長崎市の原爆落下中心碑の前で英語で演説し、おおむね次の通り通訳された(要旨)。《 》の部分は潘氏自身が日本語で話した。

     ◇

 《みなさん、こんにちは。》65年前の夏、この場所で1機の飛行機が1発の爆弾を投下しました。それにより、この美しい長崎市は、がれきと化したのです。そして何万人もの男性、女性、そして子どもたちの命を奪いました。
 本日、私はそうして亡くなられた人たちの思い出に敬意を表すべく、ここに参りました。《私は世界平和のために参りました。》並々ならぬ苦難を耐え忍んできた被爆者の皆様に尊敬の念を示すべく私はここにうかがいました。
 この史跡は単に核攻撃の地理的な中心地を示すだけではありません。私は大変に重い気持ちでこの場所に立っております。この場所は、二度とこのような惨状を、いかなる場所でいかなる人間に対しても決して許してはならないと確信する記念碑なのです。
 現在、平和市長会議に賛同する市長の数は世界中で4千人に上ります。年末までには10億人以上の市民を代表する5千人を超える市長から賛同を得られようとしているその努力を私は歓迎いたします。このような活動こそが核兵器の悲劇に応える可能な限り最善な方法の一つなのです。
 このような兵器が二度と使用されないようにする確実、かつ唯一の方法はそれらすべてを廃絶することです。核兵器のない世界を目指してともに歩いていきましょう。強い確信と信念で立ち向かっていけば、核兵器のない世界は実現することができると思います。国連を代表し、献花させていただくことを光栄に思います。《どうもありがとうございました。》

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