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紙面から from Asahi Shimbun

【平和祈念式典 菅首相あいさつ<要旨>】 (2010年8月9日 夕刊)

 核兵器の惨禍を二度と繰り返してはならない。唯一の戦争被爆国の我が国は「核兵器のない世界」の実現に向けて先頭に立って行動する道義的責任がある。具体的な措置を積極的に提案し、国際社会の合意形成に貢献していく。非核三原則の堅持を誓う。
 昨年4月のオバマ大統領のプラハ演説を契機に、核軍縮・核不拡散への動きが活発化している。本日の式典には30カ国超の代表が出席している。二度と核被害をもたらさないでという日本国民の思いを受けとめてほしい。
 核兵器廃絶を訴えるNGO「平和市長会議」は、核軍縮の機運を高める上で重要な役割を果たしている。5月の核兵器不拡散条約運用検討会議が最終文書採択という成果を収めた背景にも被爆者やNGO、市民の貢献があった。
 今後は、被爆者が「非核特使」として、国際的な場面で核兵器使用の悲惨さや非人道性、平和の大切さを発信できるようにしたい。広島、長崎両市などと連携、被爆体験談の外国語訳に取り組む。
 原爆症の認定を待っている人には一日でも早く認定すべく最善を尽くす。法改正による認定制度の見直しを検討。胎内被爆者や家族の要望を踏まえ、支援体制も強化する。
 私は大学で、原爆開発にもかかわったアインシュタイン博士や、湯川博士が核廃絶を呼びかけた「パグウォッシュ会議」を知った。人類の幸福に役立つはずの科学が、人類の生存を脅かす核兵器を生み出したという矛盾を解決したいという思いが、政治を志す一つのきっかけになった。初心を忘れずに、世界から核兵器をなくす努力を全力を挙げて取り組みたい。

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