【2012年の夏】
トルーマン元米大統領の孫、広島を初訪問 被爆者と面談
(2012年8月5日 朝刊)
原爆投下を命じたトルーマン元米大統領の孫で元新聞記者、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(55)が初めて広島市を訪れ、4日、被爆者と面談した。広島で被爆し12歳で白血病で亡くなった佐々木禎子さんの兄、雅弘さん(71)らが橋渡しした。広島で被爆した岩佐幹三(みきそう)さん(83)は「パールハーバーの問題はあってはならないこと。原爆もあってはならないこと」と切り出した。自宅の下敷きになった母親を見殺しにしたことや、行方不明の妹を1カ月捜し続けたことなどを語った。
(倉富竜太)