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紙面から from Asahi Shimbun

【2012年の夏】
平和祈念式典、野田首相あいさつ<要旨> 長崎・原爆の日   (2012年8月9日 夕刊)

 67年前の今日、原子爆弾が長崎を襲い、約7万人もの尊い命が一瞬にして奪われ、多くの市民の方々が筆舌に尽くしがたい苦痛を受けられました。原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。
 私は日本国政府を代表し、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に向けて、日本国憲法を順守し、非核三原則を堅持していくことを、ここに改めてお誓いいたします。
 被爆体験を肉声で語っていただける方々もかなりのお年となられています。被爆体験を世界に伝える、世界49カ所での「非核特使」の活動に、改めて感謝を申し上げます。政府としては、被爆体験の「記憶」を、国境を越え、世代を超えて確かに伝承する取り組みを様々な形で後押ししてまいります。
 また来る8月10日から11日には、長崎市と国連大学の協力を得て、「軍縮・不拡散教育グローバル・フォーラム」を開催します。政府や国際機関の関係者に、有識者や市民の皆さんが加わって、軍縮・不拡散教育のあり方について議論する予定です。
 原子爆弾の後遺症により、現在も苦しんでいる方々に目を向けることも忘れてはなりません。認定制度のあり方については、本年6月に「中間とりまとめ」をいただきました。原爆症の認定を待っておられる方々を一日でも早く認定できるよう、最善を尽くします。これからも、より良い制度への改善を進め、総合的な援護策を進めてまいります。
 東日本大震災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から、1年以上が経過しました。今なお不自由な生活を余儀なくされている方々が一日も早く普通の日常生活を取り戻せるよう、除染などの生活基盤の再建に全力を尽くします。また、脱原発依存の基本方針の下、中長期的に国民が安心できるエネルギー構成の確立を目指します。

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