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紙面から from Asahi Shimbun

【2013年の夏】
 サダコの鶴、沖縄へ 生誕70年、広島平和資料館が返還 (2013年7月12日 夕刊)

 広島で被爆し、白血病と闘いながら折り鶴を折った故・佐々木禎子さん。生誕70年に合わせ、遺族らがその折り鶴を「平和の使者」として各地に贈る計画を進めている。遺族の依頼に応じ、広島平和記念資料館(広島市)に保管されている1羽が12日、返還された。9月には、沖縄県沖縄市に贈呈される。

 禎子さんは1943年1月、広島市で生まれた。被爆し、12歳で死去。平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルにもなった。

 遺族らは手元に残っていた折り鶴5羽のうち、3羽についてニューヨークの同時多発テロやハワイの真珠湾攻撃の追悼施設などに寄贈。取り組みを広げようと、かつて110羽を寄贈した平和記念資料館に協力を求めた。国内外の戦禍や災害に見舞われた場所に、希望があれば贈るという。

 特定NPO法人「SADAKO LEGACY」の理事長を務める禎子さんの兄、雅弘さん(71)=福岡県那珂川町=は、沖縄戦が公式に終了した9月7日に沖縄市を訪れ、1羽を寄贈する。雅弘さんは「禎子の思いやりの心を世界中に伝えたい」と話した。(中崎太郎)

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