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紙面から from Asahi Shimbun

【2013年の夏】
(被爆3世、語り継ぐ28歳 原爆の体験を、受け止める 広島で27日にシンポ (2013年7月17日 朝刊)

 広島市中区の広島国際会議場で27日、国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道」(広島市、広島平和文化センター、朝日新聞社主催)が開かれる。識者らのパネル討論のほか、被爆した人たちの体験を受け継ぎ、原爆の恐ろしさを伝える「被爆体験伝承者」をめざす保田麻友(まゆ)さん(28)=広島市南区=が活動を話す。

 広島市は昨年から伝承者を育てる研修を始めた。保田さんを含む20〜79歳の176人が参加している。国内外で被爆者健康手帳を持つのは、3月末現在で20万1779人。前年より9千人減った。平均78・80歳と高齢化が進む。被爆者の命あるうちに、その体験や平和への思いを受け継ぐ狙いだ。

 保田さんは被爆3世。毎年8月6日、「灯籠(とうろう)流し」ができない被爆者に代わって灯籠を流してきた。その活動を通じて多くの被爆者と出会った。「話を聴くうちに、『私が伝えていかなきゃいけない』と使命感を感じたんです」

 研修で原爆投下の時代背景や被害の様子を学び、話し方の技術はアナウンサーから教わった。4月からは被爆者と交流し、2年後に伝承者として被爆体験を伝えていく予定だ。「被爆者の方の人生をすべて受け止めて、しっかりと伝えていきたい」と話す。

 国際平和シンポジウムは27日午後1時から。英国王立国際問題研究所のパトリシア・ルイスさんの講演や、被爆2世のバレリーナ森下洋子さんのゲストスピーチもある。無料。申し込みは朝日新聞社会部・平和シンポ係(FAX06・6232・2347、メールsq−sybox@asahi.com)へ。

 (小玉重隆)

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