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紙面から from Asahi Shimbun

【2013年の夏】
(核といのちを考える) いかにつなぐか方法模索 国際平和シンポ「核兵器廃絶への道 (2013年8月6日 朝刊)

■犠牲の上の平和、強く意識
 朝日新聞・核と平和取材班の呼びかけで投稿されたツイートが紹介される。

 《なぜ(保田)麻友さんは被爆体験を語り継ごう、と思うようになったのでしょうか》

 <保田> 私自身、正直よくわからない。ただ、被爆者の方を始め、戦争で犠牲となった多くの命の上に、平和な世の中が作り上げられたことを強く意識している。

 《デジタルアーカイブへの投稿を自由にすることは、リスクもある。ネット利用者にはモラル面の問題がある》

 <ゴードン> 管理できないわけではないので、監視するつもり。

 <三浦> 地元の高校生がボランティアでシンポを手伝ってくれている。質問があれば。

 <女子高校生> 私たち若者が海外の人にメッセージを伝える際、心がけることがあれば教えてほしい。

 <保田> 史実をきちんと学び、正確に知る必要がある。その上で自分の意見を持っている必要もある。

 <別の女子高校生> アメリカの姉妹校の生徒と毎年、交流している。原爆のことをうまく伝えるにはどうしたらいいか。

 <ゴードン> 大人がしゃべるより、同じ年齢の人が話す方が相手に伝わる。普通の会話の中でしゃべるのが一番。言葉の壁があっても、写真や映像の力は強い。交流の道具になるので用意するのも手だと思う。

 <三浦> 最後に一言。

 <成田> 私たちは今、非常に大きな歴史の転換期にいる。いかに「つなぐ」かが一つのキーワードだ。広島と福島の経験をどうつなぐのか。渡邉さんやゴードンさんはデジタルに軸足を置いてやっているし、保田さんは伝承者という役割を引き受けた。今までのやり方ではない「つなげ方」が模索されている。

 <渡邉> 壇上の4人の思いは、実は共通している。使っている「技(わざ)」が違うだけだ。活動が人の心を打ち、信頼され、つながりあっている。

 <三浦> 今日はデジタルの話をしたようで、実は心の話をしたように思う。心は、英語では感情を意味する「ハート」と、知能を指す「マインド」がある。伝承とはハートで感じ、マインドで伝えることだ。

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