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紙面から from Asahi Shimbun

聞きたかったこと

 「聞きたかったこと」は、朝日新聞広島県内版で2008年4月に始まりました。記者が被爆者の人生をたどり、その思いを聞いています。被爆者としての人生を強いられた人の言葉は、「核時代」を生きる私たちの警句でもあります。東日本大震災を経ての思いにも迫ります。原則週1回の掲載で今も続いています。収録にあたって、年齢・肩書は掲載時のままとしました。

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    英語で語るゲンバク  平井 昭三さん(83)

     広島市中区の広島国際会議場3階にある研修室で11日、米国から訪れた大学生約20人が、被爆体験を話し終えた男性に次々と握手を求めた。証言者は府中町石井城の平井昭三(しょうそう)さん(83)。つらい記憶を長年封印してきたが、約10年前、あることをきっかけに口を開き、今は外国人にも英語で訴え続けている。そう聞いて会いに行った。……

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    家族思う気持ち一緒  八幡 照子さん(75)

     船で世界を一周し、各地の人々と交流する「ピースボート」。府中町の八幡照子さん(75)は7月出発の船に乗り、寄港地で平和を訴える被爆者の1人だ。5月のオリエンテーションで語った8歳のときの被爆体験が印象的だった。連絡を取り、詳しく話を聴いた。……

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    核と人類、共存できぬ  山口 裕子さん(80)

     「核と人類は共存できないと確信しています」。6月末に広島市であった中国電力の株主総会。12歳で被爆した山口裕子(やすこ)さん(80)が、居並ぶ役員を前に訴えた。山口県の上関原発計画白紙撤回を求めた株主提案は、予想通り圧倒的な反対多数で否決された。裕子さんをそこまで駆り立てるのは何なのか。……

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    瞬間、炎で覆われた空  林 雄三さん(73)

     広島市中区の介護老人保健施設「陽(ひ)だまり」の施設長、林雄三さん(73)=同区=は5歳の時、入市被爆した。これまで「人的な被害はなかったから」と自身の体験を語ることはなかった。でも、現在の仕事を通して、色濃く残る原爆の爪痕を感じているという。……

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    大やけどの弟みとる  彦坂 昭子さん(86)

     語り部として被爆体験を語り継ぐ彦坂昭子さん(86)=福山市多治米町=は、全身大やけどを負った弟の津山英毅さん(享年14)をみとった。「水を飲ませてやればよかった」。時折、声を詰まらせながら、「あの日」を話してくれた。……

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    地獄を生き抜き前へ  坂田 尚也さん(83)

      地域の活性化を図るNPO法人の理事長として、日夜奔走している被爆者がいると聞いた。三次市三和町の坂田尚也さん(83)。話を聞きに訪れると、そのパワフルな行動力に、圧倒された。……

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    合唱曲に託した慰霊  山本 定男さん(82)

      広島市民で結成した合唱団が来年3月、ニューヨークの国連本部でコンサートを開く。実行委員会の事務局長を務める山本定男さん(82)=広島市東区=は、プロジェクトの実現のため奔走している。名刺には「被爆体験証言者」。その体験、そして歌への思いを聞いた。……