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多くの建物が傾いた阪神大地震。こんなことにならないように……。 |
毎年10月は住宅月間で、土地月間・リサイクル月間・国有林材PR月間・都市緑化月間です。10月の10は「住」で「住宅月間」と言うわけで、住宅に関するいろいろな行事が行われます。
また、この10月1日は年度の後半期の初日で、4月1日同様に行政にかかわる事業のスタート日でもあり、JRのダイア改正やTV番組や新聞などの編成替えの時期でもあるのです。あの3月のような9月中の迷惑な道路工事の多さも、この後期予算編成のための前期締め日のせいでもあり、なにかと忙しい時期でもあるのです。
75年前の1930年の10月1日も、特急つばめ号が国鉄に初登場しました。丹那トンネル開通前の東京〜神戸間601kmを片道約9時間で結び話題となったのです。それから34年後の1964年10月1日、時速200キロと営業速度では世界最高速で走る超特急ひかりが東京〜新大阪間をその半分以下の4時間10分で結び、東海道新幹線の営業が始まったのです。その年の東京オリンピック開催10日前のことです。そしてさらに40年後の今、のぞみ号は2時間半少々とスピードアップし、東京〜(新)神戸間は75年前のつばめ号の3分の1以下の2時間50分に縮まったのです。
もともと新幹線計画は、昭和14年(1939年)に「弾丸列車計画」として東京〜下関間を超スピードで結ぶという計画があり、翌15年に着工し、戦局が悪化する18年まで続けられ、その後中止されて葬られていました。そして戦後、旧満州鉄道と同じこの広軌新線計画を、元・南満州鉄道理事の十河信二氏らが推進し、昭和34年4月着工へとこぎ着け、そして4年半後の昭和39年(1964年)10月1日午前6時00分、ひかりの一番列車が走り出したのです。
世はまさに所得倍増計画の最中で、用地費は急騰し、当初の予算をはるかに超える3700億円以上となり、その後の土地、建設費の急騰のきっかけともなったのです。当時の初任給が2万円以下、都市部で住宅建設費や土地が坪(3.3平方メートル)あたり5万〜7万円の時代でしたから、まさに所得は2倍どころか10倍増となった代わりに住宅建設費も10倍増し、さらに土地は20倍以上にもなったのです。
その住宅月間の10月1日は十と一で「土」、すなわち住宅に最もかかわりがある土地「とち(土地)」の日だそうです。なるほど土地あっての家づくりですが、今はその土地が高すぎて手に入らないため、同じ土地を共有して専有床面積で区分所有するマンションの所有権が増えているのです。しかし、デザインや設備などに付加価値を付けてあまり高くなると、それがいずれ老朽化したり、阪神・淡路大地震のように運悪く被害に遭った場合、その建て替えや修復時に問題が起こるのです。
資金が出せず辞退すると、今までの所有床面積割りのわずかな土地の権利しかなくなり、そのときの地価で清算されわずかな取り分しかなく、しかもそれまでのローンを営々と払い続けると言った不条理も起こりかねないのです。
そして、150年前の安政2年(1855年)10月2日には、安政の大地震が発生しました。文献とその後の調査によって、関東、東海、さらに南海の大地震が同時に起こった可能性もあり、いろいろな文献から関東大震災をしのぐ想像を絶するような揺れだったようなのです。さらに10月3日は三宅島に大噴火(1983年)が起こり、次の10月4日は都市景観の日(1990年当時の建設省が制定)と続くのです。
都市景観の日の「都市」は10と4のゴロ合わせのようですが、都市の景観を見直し、景観に対する人々の意識を高揚させることが目的なのだそうです。が、景観もさることながら、いまだに危険な電柱や電線、歩道橋など安全と避難を重視し、土地を買って家を建てようとする人はその地盤はもとよりロケーション(周辺の危険など)をよく調査する必要があります。
そして極め付きは10月8日の「木の日」です。木造住宅など木材のよさを見直してもらおうと、日本木材青壮年団体連合会が昭和52念(1977年)に制定した記念日です。10月の「十」と8日の「八」を組み合わせると「木」の字になると言うしゃれで、この日も各地でイベントが開かれているのです。
このように、10月はまさしく住宅と土地の月間なのです。住宅展示場もハウスメーカーもあちこちでイベントを開きます。秋の過ごしやすい季節、大いに参加してください。新幹線のぞみが東京〜大阪間を2時間半で結ぶ時代ですが、住宅は老いてからもゆっくりとした時間を過ごす「在来線」ですから、じっくりと見てまわり、迷った末に決めて下さい。
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