現在位置:asahi.com>住まい>いい家いい家族> 記事 PR 住まいの最新情報家族一体の「良相の家」をどうつくる2007年05月20日 最近、新聞テレビの報道で、家族、いや親子、夫婦に何か大きな異変が起きているのでは?と思える事件や問題が多いようなのですが……。
現代の、情報にあふれるメディア過多のためなのか、単に私の思い過ごしなのでしょうか? しかも、さらにこれでもか、と言わんばかりにクローズアップされるその事件の詳細報道を知るに付け、家づくりに関わる建築家としては、住まいの形やありように大きな影響を受けているように思えてならないのです。 現代の家の形は家族のありように、さらに家族は世相に大きく影響を受けているように思えてなりません。反対に“家”さえしっかりしていれば、家族も目まぐるしく変わる世相などに影響を受けることもないとも言えます。 この場合の“家”とは“お家の一大事”の家であり、“ファミリー”の一家とも言えるのですが、かつて子どもたちは小さなころからこの意識を持っていたような感じがします。家はともかく親に恥をかかさない、親が悲しむようなことをしてはならない、などという心が自然に育ち、また子どもにそう教育することが親としての夫婦の務めであり、覚悟だったはずです。だからこそ家族は動乱の時代を立派に生き抜いて来たのです。 壁の家?個室化?高層化?IT化? このコラムでも何度もお話ししてきたことですが、考えてみれば家の形や、時代の世相がそうそう家族を捻じ曲げることはありません。原因は家族自体にあると思うのです。子どもの産み方、育て方、さらには教育の仕方、家の住み方まで法整備され、国会でとやかく言われるような今の家族に問題があるのではないでしょうか? このままでは老いの過ごし方はもとより、病気のなり方、介護のされ方、ついには死に方まで法整備されそうな様相なのです。 長年にわたり家づくりやリフォームのお手伝いをして来て思うのは、その家の形を選んだり、建てたりするのは家族で、その時代の夫婦と考えるといろいろなことや、その変化が見えてくるのです。しかし古来わが国の家はその気候や思想、あるいは信念は今も変わっていないのです。 そこで私はどの家の設計でも一貫して、秘かに試みてきたことをこのたび集大成し、一冊の本にまとめました。「建築家が考える『良い家相』の住まい」(講談社5月22日発売予定)です。もちろん私が考える家相は易や八卦ではなく、あくまでも「家相の存在」と、さらにはその「起源を探る」ことによって伝統的な家と家族を知って、それを現代の住まいに生かすことだったのです。 おかげで家族の家づくりには“幸せに住むための思い込みや思い入れ”も大事で、また家相を考えることによって家族を知ることになり、そのプランの決断もできたのです。しかも家相には科学的な要素も多く、家を長持ちさせ、住む人も健康にする知恵があることを実感したのです。 そんな中で昔と唯一違うのは、現代の父親に“家長”と言う意識がないことかも知れません。そのため家族が締まらず、また夫たる父親自身の成長も疑わしいのです。そこでこの家相が説く、家長が中心のプランをあえて推し進め、さらにその中心で家族や設備の配置を試みるのです。なんてことはありません。めったに家にいない父親の居場所を中心に構えると、子どもも妻も接する機会が多くなり、家自体の風通しと家族の見通しがよくなるのです。 イラストはそんな例のTさんの、家族一体の見通しの良い明るい「ひまわり」プランです。次回は「住まいの品格」家の重みどうつくる?をお話しします。 プロフィール
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